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ゲームはお好き?

第6章 経験者


ゴソゴソと物音がした

ほのかに鉄の匂いもした

その時に、ようやく来たんだなと思った

私が死んで彼らが現実世界に戻れるのならそれでいいと思った

彼らが何故、私の壊れる様が見たかったのかは考えてもわからない

照明がつけば視界は真っ白に変わる

目が痛んで強くつむってしまう

その時に後ろにある手首と前の足首の紐が取れた

誰かに背中を支えられて後ろに倒れれば瞼の上に冷たい何かが乗っかった

すぐにそれが濡れたタオルだとわからなかった

目の痛みが取れタオルを握る

どけてそれを見れば4人(?)の何かに囲まれていた

『そこの2人と先生と...どう説明すれば...』

丸「え、てか名前はなんだよぃ」

メ「私メリーさん、だよー」

「「は?」」

テ「私は...テケテケて呼ばれているわ」

「「......は?」」

『後は「口裂け女」の裂け先生と、トコトコだよ』

ジャ「待てっ!ついていけねーから!」

切「アイツら敵じゃないんスか!?」

『そうだよ。だけど、七不思議のやり方が気に食わない反七不思議と言った所かな?』

柳「興味深いな」

柳生「それでは味方なのですか?」

『いや、中立的な立場なんだ。人間を助はしない。七不思議のやり方を邪魔する。そんな立場だよ』

メ「氷月ちゃんは対象外で守りたいんだよねー」

テ「そうそう」

2人はそんな事を言っている

化学室の事を妨害しに来たら自分が居たと言う事で助けた形になったらしい

そこから自分は素直に今までの事を説明した

4人はすぐに他の人達の所に行くように指示をした

何が何だかわからないが化学室を飛び出して廊下を走った

すぐに景色は変わり足音がピチャピチャと変わった

止まって下を見ればドロリとした赤い液体が廊下に広がっており

強い鉄の臭いが充満していた

この先に何があるのかわからない自分は

それでも前に進んだ

そして、壁には先程まで笑っていた誠二の姿が見えた

右腕は引き千切られ、足はあらぬ方向に向いており

頭には何度も殴った後に刺し傷が多くあった

それを見て自分は何とも思わなかった

ただ残酷とだけしか思っていなかった

自分は壊れているから

ソイツを見捨てて前に進めば女の子、汐音の姿

縦に真っ二つにされており、臓器はむき出しになっている状態

これも残酷としか思えない
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