• テキストサイズ

ゲームはお好き?

第30章 白い桜の木


ジャ「仁王!どうしたんだよ!急に走り出して!」

仁「多分、多分なんじゃ」

切「何がッスか!」

柳「氷月が来ているのではないか?」

水島「なんでわかるの!?」

幸「奈々は忘れたのかな?あのフクロウの首に掛かっている物を」

真「あれは、ブレスレットか。黄色だな」

丸「て事は」

柳生「私達以外でしているのは...」

「「氷月だ!!」」

あのブレスレットを見せつけるかのように俺の肩に停まったフクロウは

今目の前で羽ばたいておる

まるで「こっち」と言われておる気分じゃ

何時もの所、大きな桜の木へ行けば

朝に出会った白い奴がベンチに座っておった

フクロウはそのままソイツの肩に停まれば

首からブレスレットを丁寧にとって自身の腕にはめた

?「来たみたいだね」

ソイツはベンチから立ち上がって俺達を見た

俺達の目の前でウィッグを取ると

「「!!」」

俺の待っておった人物が目の前に姿を現した

仁「氷月...」

『ウフフ、ただいま、皆』

今、目の前に俺の好きな奴が居った

『あれ?忘れちゃったかな?』

悪戯っぽく微笑む彼女の笑顔は輝いておった

昔のような脆さも儚さもない

切「氷月せんぱーい!!!」

赤也が最初に走り出してそのまま抱き着いた

驚いたフクロウは氷月の肩を離れてベンチの背もたれに停まる

『はい、赤也。元気にいしていましたか?』

切「してたッス!元気にしてたッス!!」

半分泣きながら氷月のお腹に顔を埋める赤也を引っぺがすと次の輩が

水島「氷月!!会いたかったっ!会いたかったよー!!」

『フフ、奈々も甘えんぼさんか』

微笑んで奈々の頭を撫でる氷月の腕には

しっかりとブレスレットがそこにあった

幸「何時頃、日本に戻ってきたのかな?」

『2ヶ月前。此処でも仕事があったから東京に居たんだ』

真「東京か」

柳「仕事は言えないのか?」

『...朝倉の除霊をしてきただけだよ』

「「......」」

『アイツの呪いが少し厄介だったからね。此処についてすぐに依頼を受けたんだよ。長坂公也のお爺さんからね』

柳生「それで2ヶ月間は?」
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp