• テキストサイズ

ゲームはお好き?

第29章 クリスマスプレゼント


丸井側

「にーちゃん!お届け物ー!」

「ものー!」

可愛い弟達が小さな段ボールを運んできた

丸「俺にか?」

段ボールには俺の名前がしっかりと書いてあった

「なーに?」

「なーに?」

弟達が見る中、俺は自分の部屋へ持って行き床に座った

俺を見て2人の弟も俺の両隣に座る

俺は少し乱暴にガムテープを外すと

中から青い箱と白い封筒が入っていた

「お手紙ー?」

「てがみー?」

興味津々に見る弟達を隣に俺はそれを見た

【丸井ブン太様へ
いかがお過ごしでしょうか?急にこのような手紙や小包が届いて驚かれたでしょうか?私は元気に過ごしています。まだ食が細いと出来た友達に言われて少しショックですけど。今回は誕生日プレゼントを渡したいと思います。食べないでくださいね
白川氷月より】

丸「食わねーよ」

手紙に少しだけツッコミを返して青い箱を開ける

「なーに?」

「首飾りー」

中から出てきたのは綺麗に輝く透明な石

カットされた所に光が反射してとても綺麗な物だ

氷月からの誕生日プレゼントか

てか、アイツ生きてたんだな

安心したぜ

思ったらアイツを過ごすの結構楽しかったなー

奈々を馬鹿にすれば氷月に馬鹿にされたのを覚えているぜ

入院中の幸村君みたいな儚い笑顔をよく零していたっけ

奈々が少しだけ遅れるとしっかしと仕事をしていたなー

今になって氷月の有難さ身に染みるぜ

奈々が家の用事で居ない日はしっかりと最初から最後までやってくれたし

他の部員にも1人1人、タオルとドリンクを配ってたんだよなー

でも、何時も何処かを見てて溜息を零すのも何回か見たな

あの時から幽霊とか見ていたのかな?

途中で独り言を言う時もあったな

「にーちゃん!」

「つけてー!」

丸「おう!」

キラキラとした眼差しが俺を見つめていた

俺は弟達の注文に答えてネックレスを付けた

《待ってて》

優しい声が俺の耳を掠めた

振り返っても見えるのは雪の降る空だけであり

そこには誰もいない

「きれー!」

「きれー!」

丸「だろぃ!」

俺は少しだけ弟に自慢をしてから一緒に寝た
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp