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第28章 別れと分かれ


白川側

2年って早いんだ

こっちに来て2度目のクリスマスを迎えようとしている

去年は少し熱を出してしまって雅治達に迷惑を掛けたな

自室のベットに寝転がって天井を見上げる

個室の室内は小さくもないし広くもない丁度いい感じだ

?「氷月、入るよー」

『はい』

入ってきたのは金の長い緩いカーブを描く女子生徒

ロンドン出身のリサだった

リ「また考え事?」

『そうですね』

リサは私よりも2つ年上のお姉さん的な存在となっている

入学した歳は私よりも1年前で今年も卒業が掛かっている大事な年なのに

入学したてのヒヨっ子に優しく接してくれた

そして、私達は仲良くなってしまってる

リ「クリスマスはどうするの?」

『少し忙しいかもしれない』

リ「体力づくりでもなさそうだね。一体何をするのかな?」

『内緒です』

リ「可愛くないわねー」

ベットに腰かけて話していると扉がノックされた

見ればそこには島崎さんが立っていた

リ「し、島崎さんっ!」

島「片方は良い反応をしているな」

『友人で遊ばないでください』

島崎さんも此処の卒業生、3年で出たって話だ

成績優秀、仕事が早い、運動神経抜群、と言った感じで有名人である

今では国に留まらず転々と何処か移動している用だ

時々此処に戻ってきては勉強の復習をしたり体力づくりに協力してくれる

リ「氷月って、すごい人物を知り合いなんだね」

島「あー、そのなんだ。氷月、行くぞ」

『わかりました』

リ「後で聞かせてね」

『はい』

リサを自分の部屋に置いて行き人通りの少ない廊下を歩く

島「お前の注文通りに出来ている。本当に送るのか?」

『はい、忘れてないか心配ですけど、あれを持ってくれれば安心します』

島「そうか」

廊下の一番奥の部屋にやってこればそこには丁寧に飾られた9つの物があった

雫型に削り出された物である

島「お前の成績は尋常じゃない。体さえ追いついていればもっと良い成績だった」

『仕方がないじゃないですか。3年間、物を食べてないんですから』

島「それでも今も食が細すぎだ。栄養管理している人が心配している」

『無理に食べると吐きます』

島「はぁ...、そんで、これをアイツらにか?」

『はい、自分が生きている証拠として送ります』
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