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第28章 別れと分かれ


仁王側

外に出て氷月が乗って居ると思われる飛行機を見つめる

日が出ている方向とは真逆の方に向かっていく

仁「氷月...」

心にポッカリと穴の開いた感覚に陥り酷く寂しくなる

半年前も部屋に居なかったなと思いながら空港を出て自分の家に帰った

昼も夜も、朝になっても寂しさが残るだけで

他の女に手を出す事はなかった

寂しすぎてわからんかったんじゃ

水島「重症...」

幸「フフ、氷月も仁王も生きれるかな?2年間とちょっとを」

丸「ゆ、幸村君、流石にそれは...」

ジャ「仁王ー、生きろー」

仁「はぁ...」

真「しっかりせんか!」

ドスッと頭が鈍く痛み出し頭を押さえて横を見ると

鬼のような表情をしておう真田が腕を組んでおった

仁「イタイのう」

柳生「仁王君、少しの間だけですから我慢してください」

水島「成績足りなくてリフレッシュマンになったりして」

丸「それ、お前の事じゃねーのか?」

仁「ブンちゃんもじゃぞ」

大学の講義も頭に入ってこん

声が聞こえんだけでこれだけ集中を乱されるとはのう

仁〈なら、俺がお前さんを縛っちゃる〉

《え?》

あの日、約束と言う名の紐で氷月を縛った

仁〈約束してくれ。俺はお前さんと一緒に居たいんじゃ。お前さんの身に何が起こっても、何かされとっても)

《......》

仁(俺が絶対にお前さんを守っちゃる〉

《雅治》

仁〈守るから、生きて帰って来るんじゃ〉

《クス、わかったよ》

今日の講義を適当に聞きながら今日が終わった

4月の初めじゃともう日が高かった

これから夏に入ればまた地獄のような練習と暑さが襲う

その時に氷月から貰う少し凍ったタオルを貰うのが気持ちよかった

さて、これから部活じゃな

首から下がる透明なネックレス

風呂の時でも離しがたいから一緒に入っておると同士でも錆てしまう

今度の休みに何処かでチェーンを買わんといかんな

テニスバックを持ってテニスコートに向かう

柳生「仁王君」

仁「なんじゃ柳生?」

後ろから柳生が来ると今から部活に行く所じゃったらしい

柳生「氷月さんの事をお考えになっているのですね?」

仁「たちの悪い紳士じゃのう」

柳生「彼女なら元気にやっていますよ」
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