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第27章 冬休み


お姫様抱っこで家まで連れてかれ

着物を脱ぎ、私服に着替えてベットに入る

『疲れた...』

履きなれない下駄と着なれない着物で出て行った外は

いつもの倍以上に疲れる

皆が来るまで10時間はある

その間に寝ておこう

仁「...入るぜよ」

無視だ無視、寝てしまえばこちらの勝ちである

冬は寒い、布団をしっかりと着て寝る体制に入る

仁「こら、無視するんじゃなか」

ベットが軋み少しだけ傾く

布団の上に手を置かれている

仁「...はぁ」

雅治はため息を付くと無言のまま布団に入ってきた

『...何してんの?』

仁「添い寝じゃ」

『冷静に答えを返さなくてもいいよ。私が聞いているのはどうして入って来るのかって事』

仁「寒いじゃろ?」

妖しく微笑む雅治がカッコよく見えてしまった

風呂上がりなのか雅治の体温が暖かい

無意識のうちに自分から抱き着きにいった

仁「氷月!?」

『...湯たんぽ』

暖かい彼の体温は、寒がりな私にとって最大の湯たんぽである

胸に額をくっつければ大きく早い心音が聞こえた

『照れてるのかな?』

悪戯に笑って彼を見れば

風呂上がりのせいで色っぽい彼が見えた

それを見るだけで体の芯から温まって行く感じだ

仁「...お前さん、冬しか甘えんのか?」

『なんで?』

仁「それとも...」

『その、それとも、だと思うよ。私は雅治の事だ大好きであって今は離れたくない。春になれば2年以上は会えないし声を聞く事すらも許されない』

仁「だから、忘れんように、か」

『そう言う事。春まで大人しく付き合ってね』

仁「何を言っとるんじゃ?その後も付き合っちゃるき」

『その間に新しい子でも作ったら容赦しないよ』

仁「わかっとる。じゃが多少は許してくれんか?」

『モテルもんね』

仁「そう言うことじゃよ。キスは絶対にしん。それに、抱き着かれたらすぐに離れるぜよ」

『その前に回避すればいいんじゃない?』

仁「時にはしつこいのが来るんじゃよ」

『そう、ならいいよ』

仁「...お前さんには、俺を求める「欲」がないんか?」

『ううん、それを必死に抑えてる。2年以上も会えないのに私なんかが縛っちゃいけないからね』

仁「なら、俺がお前さんを縛っちゃる」

『え?』

真剣な表情になる雅治はいつもと何処か違った
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