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第27章 冬休み


仁王側

玄関で力なく倒れておる氷月を抱えてベットに寝かせる

今日1日両親は戻らんし、姉弟も帰ってこん

こう言う時に限って誰にも頼れんな

いつも来ておるパジャマを置いて俺は部屋を後にする

下の台所で氷枕を作り冷えたタオルを持っていく

ベットにはパジャマに着替えた氷月が横たわっておる

仁「...39度、か」

無茶したもんじゃ

一昨日に遊園地で遊び、今日は遅くまでクリスマスパーティーじゃからのう

生憎、風邪薬も切れとるし今夜だけでもしのぐしかないじゃろう

頭と枕の間に氷枕を置き、額には冷えたタオルを乗っける

布団をしっかりと上まで掛けてやる

『寒い...』

仁「氷月...」

氷枕から逃げるように体を横にして丸まって行く

自信を温めるように抱いておる

ベットに腰掛け布団の上から摩っていく

少しでも温まるように

ピンポーン

仁「?」

こんな時間に誰じゃ?

仁「氷月、すぐに戻って来るぜよ」

氷月の部屋を後にして玄関に向かいドアを開ける

幸「差し入れだよ」

柳「まあ、そんな所だ」

仁「おまんら...」

玄関に居ったのは幸村と柳じゃった

幸「隣に座って気づかない訳ないだろ」

柳「そう言う事だな」

レジ袋を片手にリビングに上がり込む

柳「風邪薬だ。すぐに飲ませてやれ」

仁「あ、ああ」

コップに水を入れて3人で部屋に上がって行く

布団に頭まで突っ込んで自信を抱いている氷月

仁「寒いんじゃよ、氷月にとってはな」

幸「無理をさせちゃったからね」

柳「まだ万全な状態ではないからな。体温調節も難しいのだろう」

今日の朝から心ここにあらずの状態じゃったから気に掛けておったんじゃが

情けないのう、未然に防ぐ事も出来んくて

仁「氷月、風邪薬じゃ。少しは楽になるぜよ」

布団から出たくない氷月は最小限に顔を出してそれを見る

『あれ、精市と蓮二?』

柳「ああ」

幸「そうだよ」

『帰ったんじゃ...』

幸「忘れ物をしてね、蓮二に付いてきて貰ったんだ」

柳「そう言う事だ」

仁「ほれ、飲むんじゃ」

半ば強引に薬を飲ませて寝かせ事にする、けど
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