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ゲームはお好き?

第27章 冬休み


そこまで大きくないリュックサックの中から

大量のタッパが出てくる事で

小さなタッパが10個程並び、机の真ん中には大きなタッパが2個

小さなタッパからは大量のおかずが、大きなタッパからはこれまた大量のおにぎりが入っている

その中でも私が目に付けたのは

『貰い』

水島「待てっ!ベジタリアン!!」

『無理』

小さなタッパから出てきたミニトマト

私の好物である

口の中で転がす事ができ、中から出てくる果汁は

果実と一緒に噛むと美味しいのだ

ジャ「ミニトマトが好きなヤツなんて珍しいんじゃなのか?」

柳生「私の親戚ではいませんでしたね」

幸「不思議ちゃんだもんね」

『はいはい』

水島「じゃー氷月!これ食べて!!」

『...なにこれ?』

水島「何って、だし巻き卵焼き」

『いや、それは知ってる。それで?』

水島「食べて」

『......』

目の前には綺麗な色で形が整っている卵焼き

それが私の口元にある

どうしても食わせたいんか

水島「早くー...」

箸でそれを持っている奈々の顔をが本当に辛そうだ

『...ん』

それを口に入れる

水島「!」

パアッと明るくなる奈々の表情

卵は、嫌いじゃないけど、なんとなく苦手な物

それでも甘さがないそれは私にとっては美味しく感じた

味が濃いのが苦手、甘いのダメ、肉もダメ

好き嫌いが激しいレベルではない

『美味しい...』

水島「よかった!」

だけど

『卵焼きと言うのはじゃりじゃりするのか...っ!ゲホッゲホッ!』

「「氷月!」」

喉をを通る前に吐き出してしまった、なんて下品な事をして

真「普通の卵焼きはじゃりじゃりなんてしないぞ」

丸「うえっ!これ、殻が入ってるよぃ!!」

水島「えっ!!!」

『...なんで作った本人が知らないんだ』

出したものをゴミ箱に捨てて戻って来る

水で先ほどの感触を流し込みそれを忘れようとする

仁「絶対嫌いになったな」

水島「ごめん、氷月」

『...まあ、味は美味しかったよ』

水島「ほんとっ!?」

柳「まずは反省をしろ」

柳生「奈々さん」

『はぁ...』
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