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第26章 学校祭


幸村側

見知らぬ男子が俺達の前に注文の品を置いて行く

?「ごゆっくりどうぞ」

幸「うん、ありがと」

そのまま彼はカウンターへ行き別のテーブルの精算をする

切「カッコいいッスね!」

丸「あんなヤツ、仁王のクラスにいないぜ」

ジャ「転校生とかも聞いていないしな」

真「誰かの親戚だとか聞いているが」

柳「その情報は間違いだろう。このクラスの誰かが変装しているだろう」

柳生「しかし、誰が」

黒いタキシードに身を包み、男にしてみれば長すぎる黒髪を2ヵ所で止め

黒い瞳には、不思議と迫力がある

声は男性にしては少しだけ高く、ハッキリと視線を合わせて話し合う

俺が知っているこのクラスの男子で、俺にあんな目をするのは誰もいない

まあ、女子だったら1人だけ知っているけどね

切「てか、幸村先輩は知ってて指名したんじゃないッスか?」

幸「ん?知ってるかもしれないし、知らないかもしれないね」

柳「確かめたかったのか」

ジャ「...可愛そうだな」

丸「だな」

ところてんを食べる柳生と羊羹を食べる真田はずいぶんと味わっているようだ

真「ム、この羊羹。何処かで食べた事があるぞ」

柳「奈々かもしれないな。アイツの家は和菓子専門店だったはずだ」

柳生「どうりでこのところてんも食べた事のある味でしたか」

幸「奈々の専門店を活かした「訳アリ喫茶店」か」

しかし、あの男子から目が離せない

柳生のような丁寧な口調に、仁王とはまた違った魅力

真田のような迫力があれば、赤也みたいな反逆児にも見えなくない

幸「フフフ」

「「......」」

5分くらい居座り会計へと行く、レジには彼がおりお金を払う

そして、彼へ

幸「(楽しかったよ、氷月)」

口パクでそう言えばいつものため息を1つ吐き

『ありがとうございました。またのご来店を』

と見送られた

幸「蓮二は誰だと思う?」

柳「そうだな、きっと精市と同じ人物だと思っている。あの目つきを精市に向けるのは1人だけだからな」

切「え、わかったんスか!」

ジャ「一体誰なんだ?」

丸「俺、顔を見合わせる事も出来なかったぜ」

柳生「まあまあ、気落ちしないでください」

真「それで一体誰なんだ?」

幸「きっと壇上に上がるから、すぐにわかるさ」
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