第26章 学校祭
「さあ今年も開催しました海原祭!今年も盛り上がっていきましょう!!」
生徒会長の呑気で且つ短い開会宣言で今年の学校祭が始まった
それと同時に何処のクラスのオープンする
そしてこのクラスの入口では
「ようこそ、私達と」
「俺達の」
「「訳アリ喫茶店へ」」
今回の出し物「喫茶店」では時間をたっぷりと使った使用にしてある
これを提案したのは奈々であり、予定を設定したのが私である
簡単に言えば、制限時間1時間の喫茶店にしてあるのだ
00~05分まで準備時間
05~55分まで開店時間
55~00分まで準備時間
という設定になっている
そしてその10分の準備時間の中で私達は交代をする
「メイド喫茶」と「執事喫茶」でだ
男子女子それぞれ2チームを作り後退していくのだ
分かれ方は簡単、料理が出来るか出来ないか
出来ないチームはウエイトレス、出来るチームは料理担当
そして、男子がウエイトレスの時は女子が料理
女子がウエイトレスの時は男子が料理をすると言う
なんとも言えない設定だ
今の時間帯は「執事喫茶」になっており
「5番テーブル頼むよ」
『わかりました』
こうやって私が、否、僕が注文を聞きに言っている
『いらっしゃいませ、ご注文はお決まりでしょうか?』
「え、はい!紅茶を2つお願いします!」
『かしこまりました。少々お待ちください』
注文を書いたバインダーを持って裏へ行く
水島「氷月、あの子たち真っ赤だったよ」
『知りません。それよりも仕事をしてください』
水島「はいはい、紅茶2つ~」
注文のバインダーを奈々に渡すと奥の方へと消えて行った
仁「アイツら1つ下の学年じゃぞ」
『それよりも、何故仁王君がウエイトレス側なのか聞きたいんですが』
仁「気にするな。俺が料理をやりたくないだけじゃ」
『何故?』
仁「しつこいと肉を食わすぞ」
『わかりました』
肉類は嫌いだ、コイツめ
水島「はい氷月。紅茶2つ」
『わかりました』
奈々から渡された紅茶をトレーに乗っけて先ほどの女子生徒の元へ行く
『お待たせいたしました。ご注文の紅茶です』
「あ、ありがとうございます...」
「ありがとう、ございます...」
意外と疲れるな