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ゲームはお好き?

第26章 学校祭


水島「氷月さーん?」

『...なんでしょうか?』

水島「音域、音域」

『はぁ、なんのでしょうか?』

奈々に言われて下げる

大胆にも壁の向こう側から話しかけてくる

水島「お披露目、よろしい?」

『いいですよ』

「声が低いとさらにカッコイイね!」

「ほんと、ほんと!!」

先ほど奈々が飛び出していった扉の前にたち

それを開けて向こうに出る

『......』

「「!!!!」」

皆は驚愕な表情となり、固まっている

雅治を見ても一緒だった

水島「あ、氷月。忘れ物」

『何ですか?』

水島「コンタクト!」

『嫌だ』

水島「だってー...目でばれちゃうよ...」

『別に隠さなきゃいけない事もないでしょう?』

水島「うー...」

『わかった、わかったからそんな顔をするな』

カラーコンタクトまでか、そこまで私を隠して何がしたいんだ

黒いカラーコンタクトを入れればあら不思議

なんか、日本人みたい

この目と髪の色でどれだけいじられた事か

水島「氷月って、日本人だよね?」

『遺伝子情報を見ても日本人だ』

水島「うぅ...ごめん」

『それで?私はどんな役をすればいいんだ?』

水島「まずは「僕」で、敬語!」

『...はぁ』

水島「2日間だけだからね、ね!」

『わかりました』

水島「うん、ありがとうっ!こっちは大丈夫だよー!!」

準備が整った所で時計を見れば

学校祭が始まる15分前

机にテーブルクロスを掛け

女子は頬を赤らめながら裏に入っていく

私は椅子に腰かけて始まるまで休憩をする

仁「似合っとるのう」

『そうですか?』

仁「まだ始まっとらんぞ」

苦笑しながら目の間に座る雅治もカッコイイと思う

『カッコイイですね』

仁「!、お前さんには劣るぜよ。黒髪の似合うのう」

やはり、日本人らしく見えるからか

仁「じゃが、俺はいつもの方が好きじゃ。幻想的でのう」

『!、...そりゃ、どーも』

仁「照れるなんて可愛いぜよ」

顔に熱が籠って来る、赤いかな

仁「表情に出さんからわからんのう、もう少しええか?」

『口説くのは後にしてください』
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