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第26章 学校祭


白川側

『...似合わんのじゃないか?』

水島「あ、あははは...破壊力が増しちゃった...」

あえて「破壊力」の単語の意味を深く追及はしない

私は自分の髪の色が変わって違和感に思い似合わないと思う

それに比べて奈々は私と視線が合えば頬を赤らめそっぽを向く

教室を2つに割った料理をする所で昨日のタキシードに着替え

奈々が持ってきたウィッグを付ける

長い元の水色の髪は1つに纏め

私の髪より少し長いウィッグでバレない様にまた纏める

頭が重いのはこの際我慢しよう

水島「いやー、氷月の髪が細くて助かったよ。二重にしても違和感がないね」

本当にそうだ、髪がいつもの倍になっているが

髪の量が元から多い訳ではないので二重にしても違和感がない太さになっている

今では髪の量が多い子のような感じだ

水島「ちゃんと水色も隠れているし、うん!大丈夫だね!」

『それで...』

水島「ねえ、氷月」

『...はい』

水島「もしかして、音域少し下げれない?」

『あえて聞くよ、なんで?』

水島「だ、だって...」

頬をさらに赤らめた奈々は視線を外す

『はぁ...』

水島「お願いっ!2日間だけだからっ!!接客の時だけ!今だけっ!!!」

『最後のが一番強く聞こえたんだけど』

水島「...ダメ?」

『...これでよろしいですか?奈々様』

いつもより低い声、自分が低い声を出すときなんて怒った時くらいしかないんだけど

『...奈々様?』

水島「へ...?あ、あの、ご、ごめんっ!すぐ戻るからっ!!」

イチゴのように真っ赤になった奈々は教室と裏を繋ぐ扉から飛び出ていった

水島「破壊力、半端ないっ!!」

「嘘~、早く見たいっ!」

「俺達も見たいぜ!」

「お披露目まだ!?」

作った壁の向こう側から何やら興奮しているようだ

改めて姿見を見る

黒いタキシードに身を包み、それと似たような黒い髪を2ヵ所で纏める

1つはいつものように髪の付け根

もう1つは髪がばらつかないように先端の方を縛っている

『似合わん...』

色が変わるだけでこれだけ違うのか
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