• テキストサイズ

ゲームはお好き?

第26章 学校祭


仁王側

準備期間最終日

教室は綺麗に彩られ、後はいつもの机にテーブルクロスを掛けるだけじゃ

教室の後ろの扉は締め切りにされており

そこは料理を作る場所となっておる

料理のメニューを見ていると甘味処ではないかと思うけどな

羊羹、ところてん、わらびもち、大福

などと和菓子が並んでおる

そして、後は喫茶店らしくコーヒーと紅茶と軽食が並ぶ

奈々は和菓子屋の娘であるから時折手伝っていたようじゃ

そこをクラスの人に買われて和菓子を作る事になった

のは、ええんじゃが

問題は服装チェックじゃ

俺達、接客側はタキシードを着こなすんじゃ

「か、カッコイイ...」

「素敵...」

『......』

誰じゃ?氷月にタキシードを着させようとしたんは?

そこら辺の男よりも顔は整っておるし

言い方は最低じゃが、あまり食わんからスタイルもええ

身長もそれなりにあるし、髪はいつも通りに下で縛っておる

ああ、なんか複雑じゃのう

水島「氷月、想像以上なんだけど...」

『そうなのか?』

平然とタキシードを着こなしている氷月は

俺が男でも惚れとるな

水島「明日から敬語で接客ね」

『わかりました』

水島「明日からって言ってるんじゃん!」

『ウフフ、わかってる』

水島「うぅ~、その笑顔には破壊力が...」

中々、絵になる格好じゃな

水島「その水色も明日からは変えて貰うからね!」

『...染めたくないんだけど』

水島「ウィッグだから!大丈夫だよ!!」

水色の髪じゃない氷月か、面白そうじゃのう

『雅治も似合ってるね』

仁「お前さんには劣るがのう」

『どの口が言うんだか』

仁「なら重ねてみるか?」

「「やめろっ!!」」

『だって』

仁「俺は何処でもええんじゃがのう」

『阿保な事を言っているのであれば、現実世界に戻してあげるけど?』

俺の前で拳を握る氷月は段々と近寄って来る

仁「...遠慮する」

『そう』

流石に拳を握る氷月は迫力がある、威力がないのは知っとるが

怖いのう

明日からは学校祭が始まるぜよ

氷月が楽しめるようにするとするか

それに珍しいもんも見えるしのう
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp