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ゲームはお好き?

第26章 学校祭


水島「氷月って、本当に胸がないよね」

『へー』

水島「あのさ、これも女子にとっては悪口の1つに入るんだけど」

『体で決めた関係ならすぐに終わるよ』

水島「え、何その説得力」

家庭科室では服を発注するのにサイズを測っていた

身長からスリーサイズまでしっかりと

腕の長さに、足の長さまでもだ

どれだけ本格的な物を発注するのか

『......』

水島「氷月疲れた?」

『いいや、まだだけど?』

水島「嘘!疲れた顔してる!」

『......』

水島「氷月は此処で休んでいてね。私は皆に伝えてくるから!」

『奈々』

水島「絶対に!此処から30分は出ない事!歩き回らない事!いいねっ!」

家庭科室から元気よく飛び出していった

30分も何もせずにただ座っているって、どんな拷問なんだ

見る所もないので、窓の外を見る

夏の暑さが残っているこの時期

昨日、雨が降ったので湿気が半端ない

おかげで蒸し焼きになっている気分になる

空は雲が少し出ているだけであり、青空は濃くなっていた

秋晴れも近いかもしれない

?「氷月」

『......』

声を掛けられ扉に目をやれば

いつの間にか入ってきていた雅治と目があった

『そっちはいいの?』

仁「ああ、大丈夫じゃ。お前さんもこっち側に来るなんてな」

『好きで行った訳じゃないよ。奈々が勝手に放り込んだんだ』

仁「......」

雅治は納得したような表情を見せて、静かに笑った

仁「蒸し焼きになるぜよ」

私の隣に座る雅治が水を持ってきてくれた

『...いらない』

仁「飲むんじゃ。じゃなきゃ、強制的に注ぎ込むぞ」

妖しく笑う雅治に不思議と胸が高まっていく

『「注ぎ込む」って、変態発言に聞こえるんだけど』

仁「飲むか飲まんか?」

『......』

此処は素直に飲むと言えばいいのだろうか?

それとも、待っていればいいのか?

仁「タイムアップじゃ」

『は?』

雅治は自分が持ってきたペットボトルの蓋を開けると

中の水を口に含んだ

『......』

嫌な予感がすると思い立ち上がろうとするが

仁「......』

ニヤッと妖しく微笑む雅治に腕を拘束された
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