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第4章 友達


水島側

氷月は高校に入って初めてできた女性の友達

立海中にいた頃の私の友達は殆どいないに等しかった

理由としてはマネージャーをやっていたからだ

自称ファンクラブは私の事が大嫌いで

毎日虐めをしてくるのであった

教室での些細な行動の妨害、靴箱の中の生ごみ

そして呼び出し等

高校に上がってもマネージャーをやってくれと彼らに頼まれた

他の部活に行く予定もなかったし

彼らの傍が居心地良かったから

虐められても彼らの隣に立っていたかった

高校に上がっても虐めは止まる事を知らず

次第に過激になっていった

トイレに立ち寄れば個室に閉じ込められ

上から水が降って来る

夏場はいいかもしれないが冬場は凍え死ぬかと思うくらい寒かった

靴箱だけではなく机の中身までもが生ごみで埋められた時もあった

腐臭で次々と生徒が保健室に運ばれていく中

私は先生に呼び出しを貰って叱られる日々だった

そんな事を知ってか知らないか

高校1年の6月に今年何度目かわからない呼び出しを貰った

これに応えないと次の日にはもっとクラスメイトに迷惑がかかるため

行かざるおえなかった

屋上で呼び出され壁まで追いやられる

いつもはそこで殴ったり罵倒が転がったりするが

今回は何故かそれが襲ってこなかった

?「うわー、下らん...」

屋上で1人の男子が言った台詞だ

皆の標的が彼へと変わった

女1「何が下らないのよっ!私達のテニス部を1人締めしているのよっ!」

?「テニス部?あー、君達「自称ファンクラブ」ってやつね。成程成程」

女2「手出しするんだったら容赦しないわよっ!」

?「手出しなんてしないよ。けど、そっちがその気ならこればいいじゃん。大体、1人相手に複数人ってのが卑怯なんだよねー。それ、自分が弱いと認めているよ?」

水島「!」

驚いた...

過激派ファンクラブを一瞬で自分に引き寄せた

ファンクラブの子達は体の向きを彼に替え彼をにらんでいた

それでも彼の表情は余裕であった

目は何処か冷めておりそれでも表情は微笑んでいた

それが逆に恐怖を与えていた

?「1人では出来ないから複数でタコ殴り。違う?」

女3「だったら何っ!何か悪いのっ!?」

?「つまり君達は、仲間がいなきゃ何も出来ない臆病者って事だよ?」
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