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第25章 日常生活


目が覚めると柔らかい物に包まれておる事を知った

俺の頭には細い腕で固定されており

その本人は安らかな寝息を立てながら眠っておる

...暖かい、氷月に包まれておる事に安心する

9月に入ったとは言え、まだまだ暑さはある

氷月の行為なのか、タイマーで冷房がついておった

耳に聞こえる愛おしい者の心音と呼吸音

起きたばかりなのにまた眠気が襲ってくる

『ん...』

どうやら俺のベットになっておった人物が起きたようじゃ

『あ、おはよう、雅治』

仁「ん、おはようさん」

いつにも増して気分のいい俺

『あのさ、どいて』

仁「わかったぜよ」

素直に彼女の上からどき、ベットに腰掛ける

氷月も上体を起こして伸びをする

『今日はやけに素直だね。変な物でも食べた?』

仁「失礼じゃのう、まあ、変なもんは食ったな」

『...とりあえず、それが人間だったら一生軽蔑するから』

仁「すまんかった」

そんな俺に対して少し不機嫌な氷月じゃった

学校に登校すればクラスのヤツが氷月を取り囲む

「怪我はもう大丈夫なのか?」

『おかげさまで』

「「通り魔」は怖かった?」

『よく覚えていません』

「明日からテストだけど大丈夫?」

『入院中に教えて貰ったので大丈夫です』

俺は隣の席じゃから嫌でも聞こえてくる

上手く話を聞いて返して居る

実際は「通り魔」じゃないからのう

水島「あちゃー、質問攻めね」

仁「そうじゃのう」

水島「助けなくてもいいの?」

仁「下手に手を出したら、な。いいか?奈々」

水島「うぐ...わかったわよ。ごめんね、氷月」

結局、始業式が始まる寸前までの質問攻めじゃった

始業式が終わり、俺達レギュラー陣はテニスコートに来ておる

そして、引退を言って部長の座を赤也に渡す

その間、氷月は職員室で色々な手続きと相談をしておる

今日は何処も部活がなく、明日の課題テストに備えておる

俺らも教室に居残って勉強するのを口実に氷月を待っておる

仁「暇じゃのう」

真「ム、仁王。手を動かせ」

仁「わかっとる」

氷月が居ないだけでこれだけ退屈になるとはな

幸「重症だね」

仁「依存じゃ、依存」
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