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ゲームはお好き?

第25章 日常生活


いつ以来だろうか

これだけ安心して布団に潜る事が出来るのは

部屋の明かりを消す

今日は満月のようだ、窓から差し込む光量が明るい

明かりを消している部屋なのに辺りが見渡せるくらいだ

そして、満月を見ると

何故か刺された所がピリピリを痛み出す

無意識の内に左手を脇腹に当て、右腕を自らの体重で圧迫する

仁「どしたんじゃ?」

隣で平然と横になっている雅治

異性の付き合いとはこれでいいのだろうか?

『いえ、なんでも』

仁「ほう...」

瞼を閉じて寝る体制に入る

体から力を抜いてあとは夢の世界に入る、だけ...

『何してんの?』

仁「何って、なんじゃ?」

瞼を閉じている目から月明かりが消えベットが軋み布団を剥ぎ取られる

上には雅治の顔があり、私を見下している

仁「誘っとんのか?」

『早く寝ないと始業式から寝る羽目になるよ』

仁「...のう」

『...はい』

いつにもなく真剣な表情をする雅治は何処か切羽詰まっている感じに見える

仁「俺、これ以上は耐えれん」

『それで?』

仁「......」

嫌な予感がする

高校に入って皆と付き合いだすようになってから

どのクラスでの雅治の噂が聞こえてくる

来るのも拒まず、去るのも追わず

意味は知っている、と言うか読んで字の如し

校内で持てる雅治は女子からの告白が絶えないと聞く

そしてそれを承諾し、最後には女子に捨てられる

雅治は「今まで本気で好きになったヤツなんかおらん」と涼しい顔をして言った

他人の事なんかどうでもよかったはずなのに

気になっている自分がおかしくて

それ以上の詮索は自分が嫌なのでやめておいた

そしてそんな雅治はよく彼女になった女子を抱いていると噂されている

「女遊び」をしているとの噂

今まで一緒に過ごしてきたが

隣の部屋から喘ぎ声等は聞いた事がない

と言うか、自分の事に集中しすぎて聞こえてないだけかもしれないが

では、話を戻そう

今まさに、雅治は私の体全体を頭の先から足の付け根を丹念に見ている

『はぁ』

仁「なんじゃ、俺が飢えているように見えるんか?」

『自分で言ってる時点でそうなのでは?』

仁「フッ...」

私の肩に顔を埋め耳元で息をしている雅治の片手が

私の左手に絡ませてくる

...いや、飢えているレベルではないような
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