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第25章 日常生活


夏休みが終わる前に退院をし

明日からは2学期に入る

2学期からは私も登校する事になっている

食事が取れるようになった事を知った母親は

一生懸命に料理を作ってくれるが

普通の量でも食べられないのでいつも残してしまう

いつも笑顔で「食べれるだけでいいからね?」と申し訳にない気持ちである

明日の準備をしたいのだが、鞄がない

1学期まで使っていた鞄が自分の部屋から見つからない

探し疲れた私はベットに腰掛けて部屋を見渡す

特に変わった所は見つからない

だけど、誰かに物色をされたのではないかと思っている

そんな事をやるのは此処の家族しかいないけど

母親はそんな事をする人柄ではないし、父親なんて言語道断

弟君は家に帰っていないし、お姉さんもこの部屋を出入りしていないと言った

消去法でいけば、いや、しなくても雅治しか考えられない

その証拠に

久しぶりに戻って来た部屋

机の上には少しだけ湿ったタオルがくちゃくちゃに置かれていた

そこから慌てた様子で雅治が取りに来たので雅治で間違いないだろう

そんな予想をしていると扉がノックされた

この真夜中(10時過ぎ)にノックしてくる人物は雅治以外にありえない

此処の両親は朝早くから仕事にいくために9時半事には眠りについている

弟君は別で暮らしているし、お姉さんは彼氏さんと遅い国内旅行中

『何か用事かな?雅治』

仁「わかっておったか」

静かに扉を開けて入ってくる、色気抜群の雅治

風呂上がりによって髪は下ろされ、肌も少しだけ色づいている

風呂上がりで熱いせいか、服を多少着崩している

『はぁ...』

なんと言うか、ため息しか零れない

仁「なんじゃ?せっかく届けもんがあったんに」

『鞄なら返してほしい』

仁「それもわかっておったんか」

『物色された跡があったからね』

仁「何処にじゃ?」

『これとか?』

ベットに落ちていた銀色の髪の毛を持ち上げて見せる

仁「ほう...」

『そこまで変態だとは思っていなかったよ』

仁「そういいなさんなって、ほれ」

『どうも』

雅治から鞄を受け取って中身を見る

あの時と変わらない持ち物であった

仁「のう」

『?』

仁「すまんな」

『はい?』

雅治は私に近づいて鞄を取られ、ベットの下に置いた

仁「寝てくれんか?」
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