第24章 涙
3年ぶりに泣いた
3年分溜まった涙は消化された
『......』
仁「大丈夫か?」
『...うん、ありがと』
タオルで涙を拭った
心なしか体が軽い感じがした、心も軽くなったような
水島「ごめんね、氷月」
『いいよ。奈々のおかげで感情を取り戻す事が出来たからね』
水島「うん...」
罰が悪そうな表情で私の隣に座った
心が壊れて、精神が崩壊して、感情を失って
今は「泣く」事を取り戻した
それよりも府に落ちないのが
『精市、痛いんだけど』
幸「え?素直に泣けばすぐに離して抱きしめたんだけどね」
丸「何したんだよぃ?」
柳「筋肉痛の氷月の足を抑えただけだ」
切「だけって!」
ジャ「う、うわ~...」
水島「相変わらずの鬼畜使用...」
幸「なんだい奈々。泣かせて欲しいのかい?」
水島「遠慮します」
真「足は大丈夫か?」
『うん、大丈夫だよ。それなりの優しさはあったんだね、精市』
幸「もう一回やらせてくれない?俺、楽しかったからさ」
『嫌だね』
幸「いい態度だ」
水島「あわわわわ、ダメだよ精市!入院が長引いちゃうよ!」
柳生「確かにそれ以上は、ちょっと」
幸「まあ、入院が長引いたら学校で退屈になるから、うん、我慢しといてあげるよ」
水島「何それ...」
幸「代わりに奈々でもいじるよ」
水島「えっ!?ちょ、誰か助けてっ!!」
仁「すまんが俺は氷月でいっぱいでのう」
柳生「すいませんが、私は無理ですね」
真「1人でどうにかするんだな」
柳「奈々」
水島「蓮二!」
柳「がんばれ」
水島「え?何そのフェイク」
切「応援するッス!」
水島「赤也っ!?」
丸「俺、別件あるから」
ジャ「頑張れよ」
水島「ブン太!?ジャッカル!?」
『あ、遠慮するよ。こっちはこっちで忙しいから』
水島「氷月までっ!?」
幸「さて、後1週間で2学期だよね。宿題は大丈夫かな?」
「「うぐっ!!」」
いつも通りの反応が約3名
明日から勉強会でもするんだろうな
明日から部活もないしね