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ゲームはお好き?

第24章 涙


視線を外された瞬間にドクリを嫌な音が聞こえたが

その次には雅治の顔をが近くにあった

私の後頭部には彼の片手があった

そこでわかった、キスをされている事が

やがて離れと自嘲気味な表情で

仁「お前さんに見つめられたら耐えれん」

と頬を少し赤らめながら言った

『...バカ』

小さく呟いた言葉にその場の全員が爆笑した

広くもない病室では、私の小さな呟きは簡単に聞こえてしまうようだ

そんな爆笑する彼らの顔を見て、私も雅治も笑った

心の奥底から盛大に笑った

こんなに笑ったのはいつ以来だろうか

軽く3年前だった気がする

幸「それで、氷月には俺達の目はどう言う風に見えた」

笑いながら聞いてくる精市に少し腹立たしさを感じたが

それでも

『うん、皆大丈夫だったよ。雅治以外はね』

仁「なんで俺は省かれたんじゃ?」

『見てたら外されたから』

仁「俺が耐えれんって言うたじゃろ」

『はいはい』

幸「そうだ氷月」

『?』

幸「皆、せーの」

「「おかえりっ!氷月っ!」」

『!!』

皆が一斉に言ってくれて、奈々がその拍子に抱き着いて来て

驚いて心臓が止まるかと思ったけど

うれしくて表情が緩んでしまう

仁「氷月、言う事があるじゃろう?」

『あ、うん。ただいま、皆』

私がそう言えば皆は微笑んでくれた

私はこの空間が好きだ、大好きな人もいるし

大好きな仲間がいる、大切にしてくれる仲間がいる

丸「赤也、何氷月の名前を呼び捨てにしてんだよぃ?」

切「え、だって!此処で先輩とか付けたら俺だけ仲間外れじゃないッスか!」

『まあ、今日だけはいいよ』

切「あざッス!」

ジャ「それでいいのかよ...」

柳「氷月、この間言っていた時事問題の答えだ。間違いはないだろう」

『ありがと、蓮二』

真「ム、この計算は間違ってないか?」

『ん?あ、本当だね。ありがと弦一郎』

水島「氷月」

『何?』

何故か奈々が苦しそうであった

何かしたのだろうか?

私には自覚がない

柳生「奈々さん?」

そんな奈々に皆が心配な表情を見せる

水島「氷月は、自分の両親の事は、どう思っているの?」

『......』
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