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第23章 新しい事


白川側

忍「着替えはどないすん?」

『きっと雅治が来るから、その後にしますよ。それまでこれを着ていたいです』

忍「そか」

病室についてすぐにベットへ倒れ込んだ

病院の入口の扉を通った瞬間に足がもつれて倒れそうになった

隣を歩いていた忍足先生が支えてくれて此処まで運んでくれた

こんな自分が情けない、これで本当に自由に走れるのかと奈々の言葉を疑ってしまう

忍「しっかりと休んどき」

『はい』

扉を静かに閉めて、広すぎる1人の空間が現れた

足は少し痛く、体も重い、けど瞼だけは下がらなかった

あの夢(?)の中であった人は現実の人に違いない

頭痛がする前に聞こえた声はこれから起こる事を言っていたから

そして、私が朝倉に仕掛けた封印の事を知っていたから

きっとあの人が丁寧に封印をし直してくれただろう

あの黒い気を放った朝倉の気配が薄れている

公也辺りが捕まえてあの人、正確には封印の文字の中に叩き込んだのだろう

?「気分はどう?」

『噂をすれば』

仰向けに寝ていた私の顔の上に公也の顔があった

上体を起こして横を見れば公也が少しだけ宙に浮いていた

『朝倉は?』

公「無事に封印されたよ。それにしてもあんなの教えてないよ。俺も爺ちゃんも」

『あれ?そうだった?』

公「しらばっくれんなよ。蔵に入った時に見たのか?」

『一瞬だけね』

公也から修行にはまず蔵の中にある古い資料を持ってこないといけないと言われ

公也と2人(?)で入ったのを覚えている

たまたま本棚に肩をぶつけ、その拍子に本が1冊床に落ちた

1冊の資料は床に落ちると封印の事が書いてあった

そこで自分の記憶を使った簡単で危険な封印術

記憶は相手を縛り付ける紐にすると言う単純な考えだが

綺麗に出来ていなければ相手は記憶の紐を簡単に破壊してしまうのだ

破壊された記憶は絶対に術を掛けた本人に返ってくる事はない

だけど、綺麗に掛けられた時

その封印は一時しのぎとして使われる事が多い

そしてその封印を見つけた人が再封印のために解いてくれたら

その記憶は本人の元へと戻ってくるのだ

綺麗に出来ていればその封印は誰かに触れられるまで強固なまま保つ事の出来る術である

危険と隣合わせなだけあって、それなりの威力が保障される
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