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ゲームはお好き?

第23章 新しい事


『マネージャーの仕事を押し付けられた事はまだ根に持っていますよ』

ジャ「マ、マジか...」

丸「おめー、そんなに狭かったか?」

『ブン太のお腹よりは』

丸「太ってねーしっ!」

そう言うとブン太は鞄から新しいガムを取り出して口の中に放り込む

試合はかなり進んでおり雅治が連続でゲームを取った

残り1つ、でもそれよりもテニスを楽しんでほしいかな

優勝のためにするのではなく、勝利のためにするのではなく

ついででいい、優勝も勝利も敗北も

多分、自分が入院して記憶を失ってから雅治はテニスを楽しめてないと思う

だって、今の雅治の顔

『雅治、表情良いね』

とても楽しそうな顔をでテニスボールを夢中に追いかけている

真「お前が起きてからは少しだけ戻ったのだが

柳「それでも、今お前が此処に来てくれた事が何よりも嬉しいのだろう」

丸「部活中もお前の事を考えていたぜぃ」

ジャ「それで真田から何回鉄拳制裁を受けたか...」

切「仁王先輩、上の空だったッスから」

柳生「とても心配なさっていました。先程までとは見違えるような試合ですね」

水島「私に病院へ行って欲しいって言ったの雅治なんだ」

なんとなく知っていた

奈々が病院のベットの隣にいるはずがないんだ

こんな大事な日に会場に行かないなんて

精市か雅治が頼んだ事なんてわかっていた

『知ってたよ。誰かが頼んで奈々が側に居てくれた事なんて』

幸「それでも、氷月が来るのは予想外だったね」

『精市...』

幸「話はこの試合が終わってからね」

『もっとゆっくりしてていいよ。この試合が終わったら病院に戻るし、まだ当分入院生活だからね』

幸「クス、そうだね。そうしとこうかな」

『まあ、若干1名は今日中に来るだろうけどね』

幸「フフフ、そうだね」

顔だけこちらに向けていた精市も雅治の試合を見つめている

目の前の試合は刻々と終了に近づいていた

周介は雅治が急に変わった事によって少しだけ取り乱している

だが、2人とも焦っていない

目の前の試合を楽しんでいるようだ

どちらも勝利を欲している2人だが、それでも楽しそうだ

雅治の場合は「3連覇」と言う重い物を背負っている

『いいね、動けるなんて』

素直な感想が口から出てしまう
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