第22章 受け入れ
島「お前は七不思議と言う非現実的な体験をした」
『七不思議?』
場面は図書館に戻り椅子に座っていた
島「3年前にも同じような体験をしている」
『......』
島「今回はお前の命が狙われた」
『命、が?』
島「今回の七不思議騒動を仕掛けたのは「朝倉恵子」だと判明した。そして「朝倉恵子」はお前を憎み妬み殺す事を決めた」
心臓がドクドクと早く鳴っていく
嘘には聞こえない、そして今まで死を身近に感じていた事を思い出した
島「カウンセラーとして無理やり記憶を呼び起こしお前の病状を悪化させた事が上にしれ、病院を移された。「朝倉恵子」事態の成績はかなり良く知れ渡っていたために、失敗した事もすぐに知れ渡った」
『......』
島「そして誰からの信用も失い、汚名を付けられたまま崖から海に身を投げた。けどお前に対する執着心が強く成仏をする前に七不思議へと介入をした。そこで前の長を殺し自分が頂点に立った」
『そこで私を殺そうと思って七不思議に招待した...』
島「...心を破壊し、体を欲した。お前の体は...わかっているな」
『死神に狩られ本来の肉体を失った私は、神の慈悲によって無から体を生成され魂に記憶を戻されてこの世に戻って来た』
島「そうだ」
『なら、私は...』
島「考えるな、これを見ろ」
いつの間にか島崎さんの手には別の本があり、それを渡してきた
手渡された本を眺めて恐る恐るその本を開ける
場面は切り替わり
私は狂ったように笑っていた、小さく笑っていた
そして、仁王君が私を捕まえて腕の中に包み込んだ
そこから聞こえたやり取りは私の心を満たしてくれるものだった
仁〈怖いか?怖いなら俺が受け止めてやる。お前さんを絶対に生きて此処から出してやる。絶対じゃ〉
『......』
島「お前は愛されているな。幸せだっただろう?」
『...幸せ、だったかもしれませんね』
島「大丈夫だ。胸を張れ。どんなお前でもアイツらは受け入れてくれるはずだ」
『でも...』
島「...現実世界では決勝戦が始まろうとしている。行け。お前の愛する者の所へ」
『え...』
私の体は光に包み込まれた
目を開けると白い天井が
左側を見ると水島さんのいや
奈々の姿が見えた
半泣き状態の奈々は私を見ていた