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ゲームはお好き?

第22章 受け入れ


白川側

昼ご飯を食べ終えてベットの上から窓を見る

昨日は信号機を見てフラッシュバックが起きた

今日の朝にも見に行ってみたが何も変わらなかった

昨日のような現象なく夕方ではないと起きないのかと思い

ベットの上で彼らを待つ事にした

彼らは2回戦を勝ち上がったのだろうか?

彼らの事だから負ける事はないだろう

この暑さで熱中症にでもなってないか心配だ

?「入るで」

『はい』

ノックして入ってきたのは忍足先生

先生が持ってくるのは食後の薬と少しの栄養剤

忍「味噌汁意外には手をつけへんのな」

『はい、飲みやすいですから』

忍「せやか」

他の物と違い固形物が少なく喉を通りやすいからだ

液体に浸っている固体を喉に通すのは何だか抵抗が少ない

味噌汁の味が気に入った事も理由の1つでもある

腹を満たしやすいものだ

先生が持ってきた薬と栄養剤を体内に流し込んだ

忍「アイツら勝ったと思うか?」

『多分、問題ないと思いますよ』

忍「なんでや?」

『なんででしょう?』

忍「俺に聞かれてもなー...」

『ウフフ、絶対に勝っていますよ。約束しましたから』

忍「せやな」

忍足先生は仕事があると病室から出て行った

私は何もする事がなかったので生物の宿題でもやってみようかと思い

ベットから立ち上がろうとした

《今からお前の記憶を戻す。耐えてみろ、大事なヤツのためにな》

『え?』

突然聞こえた声に動作が止まってしまい辺りを見渡すも何もない

頭の中に直接響いた声は次第に不安へと変わっていく

記憶を戻す?耐える?

なんで知らない人が私の記憶を知っているのか

そしてその記憶が戻る事と耐える事は何が関係しているのだろうか

不安が私の中でドンドン大きくなって行く

キィーっと甲高い不快音が頭の中に直接響いた

頭が痛くなって左手を添える

この現象は私の身体に悪影響しか及ぼさないために

彼らにまた迷惑が掛かるのではないかと不安が大きくなっていく

頭痛が大きくなっていき視界が霞んで来る

枕元に置いてあった携帯電話を手に取って電話帳から「仁王雅治」を見つけると

私は迷わず掛けてしまった

仁「氷月、どうしたんじゃ?」

『に、おう、くんっ!た、す、けてっ!』

仁「氷月っ!」

思考が停止した、意識を手放した
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