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第22章 受け入れ


部屋の中心に封印されているガラス玉を丁寧に置く

俺達は一定距離に離れ三角形に並ぶ

並んだ所で俺達はその場で胡坐をかいて白い札を2枚程取り出し両手に1枚ずつ持つ

大「睡眠なしか...」

島「そんな暇があると思っているのか?」

紫「早くしないと爺さんがキレるぞ」

大「そんなキャラだっけ?」

紫「俺、前に1回怒られてんだよ」

島「それはお前がちんたらやっていたせいだろ」

紫「そうかな?」

大「紫電さん、適当だからねー」

紫「だろ」

「「褒めてない」」

紫「あれ?」

島「取りあえず、さっさとやって彼女に話を持ち掛けるぞ」

大「仕事は減らないのか、今年は」

紫「他の人達も何処かに出払っているからね」

大「何処に行ったの?」

紫「えーっと、ニュージーランドじゃなかったかな?」

島「一部霊の溜まり場が発生しているらしいからな」

大「それを抑えに行ったのか」

紫「こっちとあっち、どっちがいい?」

大「こっちです!」

島「ならやるぞ」

「「へーい」」

白札に念を込めてガラス玉の手前の床に貼り付ける

不安定な封印から一度解き放ち

今度は正式な封印を施してから回収するのが今回の目的だ

現実世界の残留思念は長坂の孫が捕まえて来ると行っていたからな

待っていればすぐに来るだろう

それでも来なければ俺が直々に出迎えに行けばいいしな

今投げた白札には俺達の念が込められており

人ならざるものに対してかなり強い結界が張られる事になる

俺達3人の別々の波動が混ざり合って出来た結界だ

簡単に砕けるはずはない

この封印は彼女の大事な物で相手を縛っている

この封印は俺達が手を加えない限り一生涯保つ事の出来る最強の封印だ

公也はこれを教えていないと言った、それは爺さんの方もだ

では何処で知ったのだろうか?

普通に生活をしていれば知る事もない封印術だ

彼女が掛けた封印の代償は「記憶」

彼女の記憶全てを賭けて封印を掛けた

大事な人を人達を守るために賭けた代償である

ガラス玉にヒビが入って瞬く間にそれは壊れた

このガラス玉は彼女の記憶で出来ている物

脆かった理由は意識が曖昧で仕掛けたからだ

しっかりと意識があり仕掛けたのならば

俺達の呪文で解ける訳がないからだ

そこから現れた白衣の女性には

また別の白札が貼られていた
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