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第22章 受け入れ


島崎側

こちらに来てから早数週間

俺は軽食を取りながら校内を歩き回る

何回も何回も同じ所を通っても浮遊霊の気配がようやく減って来た所だ

この校内にはまだまだ多くの浮遊霊が存在する

俺は休憩のために一度、大同の所に戻る事にした

島「よー」

大「......」

床には白いチョークで綺麗に描かれた封印ようの線

壁の1面にも描かれているが、残りの3面はまだまだだった

島「なーに伸びてんだよ、まだまだじゃねーか」

今回の封印は部屋を丸々1つ使って行う封印だ

だから部屋中封印の文字を書かないといけないのだ

これも上司の命令ってヤツだ、俺より上のな

大「もー、むり...」

大同は描かれた封印の文字の上で床にへばり付いて居る

自分で持てないくらいまでに短くなったチョークが散乱している

ちょっとした特殊な携帯で日付を時間を見ると

かなりの時間、此処にいるみたいだ

今日は確か高校テニスの全国大会が始まった日だったな

そんな事を呑気に思い持ってきた軽食を口に含む

まあ、持ってきてあるのは乾パンなんだけどな

口がパサパサする事この上ない

寝る寸前の大同を蹴飛ばして俺は浮遊霊の討伐を再開する

先程と違って頻繁に出てこなくなったが

一々見つけないと行けないので仕事が増える

あらかた片付いた所で携帯を見る

あれから丸1日掛かってしまったようだ

大同の所に戻れば

?「まだ終わってねーぞ」

大「理不尽だっ!」

島「...何やってんだよ」

俺の後輩の1人、紫電創大がそこにいた

大同の先輩であり、俺の後輩だ

ちょうど最後の仕上げで天井に描いているが

机も椅子も無いので大同が紫電を肩車している

俺はそれを眺めて乾パンを口に放り込む

その間に終わったらしく軽い休憩をとった

紫「彼女の言わなくてもいいのか?」

島「そうだな。言っておこう」

ボーリング玉サイズの透明なガラス玉を取り出して

現実世界にいる封印を仕掛けたヤツとコンタクトする

相手にしか聞こえない声ってヤツを

島「今からお前の記憶を戻す。耐えてみろ、大事なヤツのためにな」

なんの言葉を掛ければいいのかわからなかったため

俺はそれだけを残してコンタクトも無効にする

大「うわー...ぶっきらぼう」

島「働け」

大「えっ!もうっ!!」

紫「ほら、やるよ」
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