第21章 夕方
柳生「氷月さんはどうしてこのような場所に居たのですか?」
『あ、売店でお茶を買いに来たのです』
真「ム、俺達に頼べば...」
『次いでのリハビリです』
ジャ「だが無理はいけないぞ」
『わかっています』
結局エレベータで上へ行き皆で足を揃えて病室に向かう
ベットの上のデスクの上には放り出さたままの教科書類が散乱していた
窓の近くにある紙袋に丁寧にしまいこみ
皆の空間を作る
『すいません。帰ってきたらそのままやろうかと思っていまして』
ベットに腰かけ病院内のスリッパを脱いで足を置く
柳「かなり進んでいるようだな」
『はい、仁王君達が持ってきてくれた教科書や参考書のお陰です』
丸「うへぇ~...もう半分終わっていのかよぃ...」
出された追加科目は主教科全て
A4のコピー用紙に問題だけが並んでいる
国語なら教科書に乗っている小説から引用され
数学はひたすら計算問題が並び
理科は他の教科よりも分厚く4科目載っており
社会は時事問題
英語は習った文法を使って夏休みの日記を書く事だが
それが出来ない私は別の追加問題を作って貰い
中学から習った単語が日本語で書いてあるので
それらを全て英語にする楽な問題へと変わっていた
英語と国語、数学は終わらせ
今は時事問題に悩んでいる所だ
情報を仕入れる所は病室内にある有料テレビだけであり
1階に行けば新聞もあると聞いたが場所がいまいちわからず
手詰まりな状態であった
理科は参考書などでわかるから問題ない
柳「社会なら教えてやろう。病院内では外の情報が入りにくいからな」
『え、あ、あの...』
柳「俺にはそのくらいしか出来ないからな」
『あ、えっと、ありがとうございます』
この人達は基本的に優しい、いや優し過ぎるのだ
そのに甘えている自分が少し嫌いである
仁王君たちからも頼れ頼れと言われているが
何を頼って良いのかわからない
向こうは赤の他人でなくとも、こちらはそちらに近い親近感であり
本当に何処まで頼ればいいのかわからない
幸「明日から俺達は来れないからごめんね」
『大丈夫です。皆さん、頑張ってくださいね』
真「勿論だ」
切「ッス!絶対に優勝するッスよ!」
丸「おうよ」
ジャ「だな」
柳生「そうですね」
幸「フフ、明日は偵察だけだよ」