• テキストサイズ

ゲームはお好き?

第20章 残留思念


傷口が塞がり運動不足解消のためにリハビリに励む

体力はそこそこ残っていたものの

何日もベットの上の生活じゃとなまっておるようじゃ

左手を壁に当て2本の足でゆっくりと片方ずつ前に出す

一歩前に歩く旅に大きく息を吐き、また一歩前へ出る

右腕も動きペンは軽く握れる程度で文字は書けないらしい

他にも軽いものだったら持てるとの嬉しい情報じゃ

来週から全国大会が始まる

関東大会を優勝した俺達は2回戦からの参加じゃ

5日間あるなかで初日の試合が省かれる

じゃが、他の強豪校の偵察も兼ねて皆で初日から行くらしい

青学、氷帝、四天王寺等々

3年前の準決勝まで残った学校は今年も綺麗に分かれて行った

俺らが氷帝とやるときは、青学と四天王寺の試合らしい

準決勝まで生き残ればの話じゃがな

決勝戦には青学に来てほしいのう

3年前の借りを返したるき

今日の練習が終わり、皆で通いなれた病院に向かう

俺達の学校付近では時々、朝倉を見かける

それらを見ておると誰かに憑りついて

病院に潜り込もうとしておるのではと参謀が推測しておった

案の定、2日前にブンちゃんが憑りつかれ大変な目にあったのう

それ以来、公也から小さなミサンガを貰い身に着けておる

それは氷月やお守りを持っておる奈々にも渡した

むしろ仲間はずれみたいでくれと言ったらしいがのう

病室に入ればベットから足を放り出して本を読んでおった

最近気に入った...

切「何を読んでるんスか?」

『え?物理の参考書ですよ?』

「「......」」

柳「いい趣味をしているな」

『クス、ありがとうございます』

参考書じゃった

勉強の事も忘れておる

もしこのまま戻らないのであれば1から勉強し直さないといけないと言い

俺が自宅にあった氷月の本棚から持ってきたものじゃ

忍「入るでぇー、うわ、参考書...」

食後の薬を届けに来た先生が氷月の手に持っておるものでドン引きしておる

読んでおった参考書をベットの隣の机の上に置き

俺達の話を聞くために体勢を変える

ベットの上に足を伸ばすだけじゃがのう

そこから今日起きたテニス部の1日を話せば

氷月は喜び、優しく柔らかく微笑んでくれる

この時間がとても幸せじゃな

今の段階ではな
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp