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第19章 終わらない


忍足先生が取り出したのは

俺が見慣れた痛み止めとそっくりじゃった

忍「氷月、これを飲むんや。これを飲んだら痛みが薄れるからな。仁王君、頼むわ」

俺は氷月の上体を少しだけ上げる

痛みで呼吸を止めたりする事があり、呼吸を安定してから先生より錠剤を渡された

仁「氷月、痛み止めじゃ。これを飲んでくれんか?」

『いっ、...や』

記憶を失ってから始めて拒む素振りを見せた

仁「頼む、飲んでくれ。お前さんの傷の手当てがしたいんじゃ」

それでも首を横に振る、だから

仁「すまん、氷月。お前さんのためじゃ」

俺は自分で薬を口に含み、氷月の唇に重ねる

舌で器用に氷月の口に薬を運べば

氷月は舌でそれを拒み反撃してくる

それでも俺は薬を奥へと押し付ける

最終的に氷月が押し負け薬を運ばせた

ゴクリと喉がなるのを確認すれば

俺は氷月から離れてベットの上に優しく戻す

息が苦しかった氷月は咳と共に顔を歪め

やがて、その瞼は落ちて荒い寝息を零し始めた

忍「寝たにはええが、強引すぎじゃないか?」

仁「こうでもしんと飲まんじゃろ」

水島「蓮二、あれはデープに入るの?」

柳「どうだろうな。今回はノーカウントの方が良いだろう」

丸「いや、カウントに入れる入れないの問題じゃないだろぃ」

先生は慣れた手つきで氷月のパジャマのボタンを2つ程開ける

そこから真っ白な肌が見えれば、左脇腹には赤くシミたガーゼが見えた

テープをゆっくりと剥がしカーゼを丁寧に外していく

そこから見えたのは肉がパックリと開いて居る生々しい傷じゃった

水島「うっ...」

忍「あまり見るもんやないで。一般人には気持ち悪いもんだからな」

さらに慣れた手つきで傷口を消毒し糸で縫っていき

先程と同じように真っ白なガーゼを当てテープで固定する

それは右腕も同じ状況じゃった

右腕はさらに酷く、そこから血が滴っておった

根気よくその血を拭って行き、滴る量が少なくなったのを見計らい先程と同じ工程を行った

忍「ふぅ...」

先生が一息つくと氷月を見る

途中、寝息が止まる事もあるがそれでもしっかりと息をして居ると

俺も自然に体から力が抜けた
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