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第19章 終わらない


片目を開けて俺を必死に見つめる氷月は何かを訴えておるようじゃ

『...君っ!、に、おう、く、ん!』

必死に俺の名前を呼んで居るようじゃ

仁「此処に居る!俺は此処に居るぜよ!」

左手に手を添える

口をパクパクとさせて俺に何を伝えようとしておる

仁「今は無理に離したら行かんぜよ!傷口に触るき!」

それでもやめない氷月は必死に何を伝える

『こう、か...こ、わ、い』

こうか?怖い?

こうか?こうか、こうか、!、硬化の事か

看護師の手を見ると糸からぶら下がっておったのは

5円玉のようじゃ

催眠術か!

アニメなどで良く穴の開いた硬化を糸で吊るし

相手の目の前で振り子のように振ると催眠術に掛かると言う

仁「大丈夫じゃ、アイツは今向こうで伸びておる」

浅い短い息は脇腹が痛むために最小限に押さえておるんじゃろう

?「氷月っ!仁王っ!」

血相を変えた忍足先生は氷月の赤いシミを見ると

またも表情を変えた

忍「仁王君、彼女をそのまま病室に運ぶんや。俺は少し取る物がある、すぐに行く」

そう言って屋上から消え去り、半透明の男の子は俺の隣に来る

?「早く行くんだ、彼女が目を覚ます前に。氷月の病室のベットの処理は済んでいるから大丈夫だよ!」

仁「わかったぜよ」

氷月を抱き上げて屋上から病室に直行する

非常階段から病室までは看護師に会わんかった

部屋について穴の開いたはずのベットは既に綺麗にされておった

柳生「仁王君、何処に行って...」

仁「すまん、柳生。通してくれ」

そこには皆が先におった

氷月を静かにベットに下ろし、顔を見る

水島「何があったのっ!?」

奈々が俺に掴みかかり聞いて来る

わからんくもない行動じゃ、じゃが

幸「奈々落ち着くんだ。そんなに焦ってしまうと聞き洩らすかもしれない」

水島「......」

奈々は大人しく俺を離す

真「仁王!その腕は!」

仁「今は氷月じゃ。傷口が開いたナリ」

切「それってっ!」

?「入るで」

忍足先生がノックもせずに入ってくる

俺と位置を交代し、俺は反対側に立つ

忍「まずは」

そう言ってポケットをあさり、真っ白な錠剤が取り出された
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