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第19章 終わらない


看護師はナイフをポケットに入れると

氷月の右腕を掴んで後ろに持ち固めて行く

『あっ...!』

強く押さえた脇腹からは赤いシミが出来て居り

右腕は背中辺りに持っていかれる

痛みで声が出なくなった氷月は目に涙を溜めておる

大きく体をくねらせると看護師は氷月の背中にまたがり

その重さで氷月を押しつぶす

強く握られておる右腕からは赤い液体が屋上の床を濡らしておる

どちらの傷も開いてしまったようじゃ

俺は足掻いて足掻いて足掻いて赤い糸をどうにかしようとするが

足掻けば足掻くほどその糸は俺を絡み

しまいには首元を少しだけ絞められる

息が出来ない苦しみよりも、目の前で愛おし存在を失いたくない気持ちが大きくて

俺は足掻く、その糸をどうしにかしようと頭の片隅で考えて

だけど次第に締める強さが上がって行くと

目が霞、息が出来ない状況へと変わって行く

看護師は痛みで体を少しだけ痙攣させとる氷月を見て

満足そうに口元を歪める

ナイフを閉まった反対側のポケットに手を突っ込むと

中から出てきたのは穴の開いた硬化が糸にぶら下がって居おる物じゃ

それを氷月に見せつけると氷月は体を大きくビクッっと震わせ

体を大きく左右に振って、看護師を落とそうとする

だが、腕を掴まれる力が増すと体は動かなくなる

その腕から滴る血液の量が増えて行く

?「そこまでだよ!はい!ストップッ!!」

不思議な声が聞こえると看護師は大きく吹っ飛び

体を壁に強く当ててだらしなく床に落ちるのであった

視界の端で半透明の男の子が俺の元に来る

?「大丈夫だ、しっかりしろ」

そう言って俺を絡んで居る赤い糸に触れると

消えるようにそれから解放される

起き上がって喉元を片手で押さえる

仁「ゲホッ、ゲホッ!」

空気を思いっきり吸った事により

軽い酸欠状態になった、吸いすぎた空気を慌てて出した

?「氷月の元へ行くんだ!俺は先生呼んでくるからっ!」

そう言って半透明の男の子は床をすり抜けて何処かへ行く

俺は急いで氷月の元へ行き、体を反転させる

左手で強く脇腹を押さえて、息を浅く早くしておる

に「氷月っ!しっかりしんしゃいっ!!」
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