• テキストサイズ

ゲームはお好き?

第18章 記憶


朝から病室に行けば氷月は朝食を食べ終わったそうじゃ

『おはようございます』

仁「おはようさん」

検診まで時間があるため、俺は氷月を見に来たんじゃ

昨日のメリーさんの話を聞いておると何処に潜んでおるかわからんからな

メ〈魂の状態だから誰かに取り憑くかもしれないわ〉

あれを聞けば本人に憑くかもしれんし、看護師に憑くかもしれん

その話を聞けば俺は居ても立ってもおれず

熟睡は出来んかったが朝早くから此処に来た

仁「気分は大丈夫か?」

『はい、大丈夫ですよ』

起きて携帯を見れば不二からメールが入って居った

今日、見舞いに来ると言って居ったのを思い出し

今日は検診があるから別の日にしてくれと送っておいた

そして、病院のロビーに足を踏み入れた時に了解のメールが届いた

『どうかしたのですか?』

仁「なんでじゃ?」

『...あまり眠れなかったのですか?』

仁「...そう、じゃな」

コイツに嘘は付けん

『無理はしないでくださいね』

仁「わかっとるナリ」

扉がノックされれば検診のために数人の看護師と忍足先生が入ってきた

昼まで掛かると言われ、俺はロビーの小さなカフェで時間を潰す事にした

?「此処、良いかな?」

仁「?」

携帯を見とる上に声がしたので見てみれば

?「クス」

仁「おまんら...」

そこには青学テニス部レギュラー陣が全員集合じゃ

場所を変えて食堂に来る

あそこでこの人数も迷惑じゃし、長い話になりそうじゃ

昼を食べ終わり食器を返して席に着く

不「白川さんは、何時まで?」

仁「2時くらいまでじゃと言って居った」

不「そうなんだ」

越「仁王先輩、今の状況を教えてくれないッスか?」

仁「...なんでじゃ?」

越「知りたいんッス」

真剣な眼差しで言われる

仁「...わかったぜよ」

何時かのデジャヴを感じながらも説明をした

最後に記憶喪失の事を言えば皆が暗い表情となった

大「じゃあ、何も覚えていないんだね」

仁「いや、テニスの事は覚えて居った」

桃「テニスッスか?」

仁「ルールから細かな試合運びまでな」

海「やってたんスか?テニス」

仁「俺が知っとる範囲では授業で習う程度じゃし、マネをやっておった程度じゃ」

テニスの事は殆ど覚えて居った事に

今でも不思議と思った
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp