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第18章 記憶


仁「そこをウロウロしとったらメリーさん辺りにでも助けて貰ったか?」

侑「なんや、知っとるんかい」

仁「たまたまじゃ。俺らは2週間前に実体験した」

侑「そして結果が彼女か」

仁「アイツは元々狙われとった。それを助けれんかったんじゃ」

侑「そうか、それでも生きとるだけよかったな。頑張ったんやな」

仁「お前さんに言われると気色悪いぜよ」

侑「俺が珍しく励ましたんに」

そのままロビーまでは行けば皆が待っており

途中まで一緒に帰った

昨日と同じように飯を食って風呂に入るって

今日はそのまま氷月の部屋に行った

この香りが俺を満たすと、不安を一瞬だけ拭い取ってくれるのに

今日は不安が増すばかりじゃった

ベットに倒れこんで肺一杯に吸っても変わらんかった

不安がどんどん膨張しておる

仁「氷月...」

これからよくない事が起きそうで、おちおち寝て居れんような感じじゃ

今すぐ氷月の病室に行って、その手を握りたい

俺は仰向けになって片手を天に突き出した

そして、

?「今日は何も起きないよ」

仁「!」

その手を誰かに包まれ、俺は飛び起きた

それと同時に部屋は真っ青になった

これは

?「久しぶりね。銀髪君」

仁「メリーさん...」

部屋の中心に経って居ったのはメリーさんじゃった

仁「此処は学校じゃなか」

メ「知ってるよ。ちょっと伝えたい事があってね」

仁「氷月の事か?」

メ「うん」

メリーさんは部屋の中を動き回ると勉強机に座った

メ「あの朝倉って人間の魂を封印したのは覚えているわよね?」

仁「おん、覚えとる」

メ「その封印が完了する前に、朝倉は少しだけ自分の魂を逃がしたのよ」

仁「逃がした?」

メ「正確には切り離したのよ。そして今それはこの現実世界の何処かに居るのよ」

仁「それを見つけて封印しなきゃ、氷月の事は完全に終わらんのか」

メ「ええ、そうよ。生きた人間には骨の折れる作業だね」

仁「それで氷月が幸せになるんじゃったら構わんぜよ」

メ「良い人ね。彼らと違うみたいでよかったわ」

仁「そうか」

メ「何処にいるかは全くわからないわ。でも、氷月の近くにいると思うから気をつけなさいね」

仁「わかったぜよ」
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