• テキストサイズ

ゲームはお好き?

第18章 記憶


氷月からテニスの事を聞けば

覚えているのはルールとやり方と

意外と細かい所まで覚えて居った

テニスの事を話して居ると病室から出てった2人が入ってきた

多分、先生から今の状況を知ったんじゃろう

忍足の顔色はよくなかった

侑「さっきはすまんかったな」

『あ、大丈夫ですよ』

侑「俺は忍足侑士って言うねん、よろしゅうな」

『白川氷月です。よろしくお願いします』

丁寧な自己紹介じゃった

忍「さて、ガキ共、今日の面会はこれくらいや。氷月も休みいや」

『わかりました』

幸「俺達も帰ろうか」

先生の言葉に従って幸村達は出て行った

残ったのは俺と忍足と先生だけじゃった

仁「なんじゃ、まだなんか用事なんか?」

侑「氷月は今、立海に通とるのか?」

仁「そうじゃ、俺の家からな」

侑「仁王の家から?」

仁「母さんとの繋がりで引き取ったんじゃよ」

侑「...そうか」

『仁王君?』

心配そうに俺を見る氷月に心が痛くなる

俺は氷月の頭を優しく撫でる

すると心配そうな表情から変わり

気持ちよさそうな柔らかな微笑みに変わった

侑「前の病院でも会っとったんや。親父の着替えとか持っていってな」

仁「そうか」

忍「侑士、彼女の傷は深いからな。無闇に詮索するんやないで」

侑「ガキでもないから、わかっとるわ」

仁「俺の彼女じゃ、手出すなよ」

侑「何言うとんねん。俺が奪うわ」

忍「此処で火花を散らすなや、第三者が迷惑や」

そのまま先生に止められて病室から追い出された

氷月の疲れておるし、明日の検診のために早く寝ないかんからな

廊下を忍足と一緒に歩く

侑「仁王、ほんまに終わったと思うか?」

仁「何がじゃ?」

侑「七不思議の事や」

あの先生、何処まで話したんや

侑「俺は終わっとらんような気がするねん」

仁「その辺は俺も同感じゃ、嫌な胸騒ぎがするぜよ」

病室を出た瞬間に嫌な気配に包まれた

それは向こうで感じた殺意に似て居る

エレベーターのスイッチを押す

仁「それよりも信じるんじゃな。七不思議の事」

侑「まあな、親父が体験したちゅー話しやからな」

仁「違うじゃろ?」

侑「...まあ、な。準備空間てヤツには巻き込まれたな」
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp