第18章 記憶
コンコンとノックされれば入ってくるのは
「「!!」」
?「なっ、なんで立海の連中がおるねん!」
忍「お、待っとったでぇー」
扉が空いて中に入ってきたのは
氷帝の天才、忍足侑士じゃった
忍「よー此処がわかったな」
侑「ああ、看護師さんに聞いてな...じゃなくて」
そろって見るとよく似とるのう、まさか
侑「なんで此処に立海がおるねん」
幸「フフフ、それは俺のセリフかな?なんで忍足がいるんだい?」
忍「あれ、知らんか?俺の息子や」
柳「苗字でなんとなくだとは思っていたから問題ない」
真「ウム」
丸「マジか...」
切「うわぁ~...」
水島「えぇー...」
忍「3人くらい理解してへんぞ」
侑「1人は嫌な顔をしるとけどな、ほれ着替え」
忍「お、待っとったで」
忍足から忍足先生(紛らわしいな)に小さな手提げ袋を渡す
侑「!」
そこから忍足は視線を外して氷月を見ると
『?』
侑「氷月やないか!」
大きな声を上げて氷月にゆっくりと近づく
侑「その怪我はどないしたんや」
痛そうに顔を歪めて腕を見た
『えーっと...』
忍「あー、コイツは俺の子供や。侑士っ言うんや」
侑「どう言う事や親父」
静かに言う忍足に先生は(何度も忍足なんて言いたない)
頭を掻いて考えとるようじゃ
侑「氷月、なんで此処に居るんや?その怪我はどないしんや?」
優しく氷月に訪ねても、氷月はポカンと忍足を見るだけじゃった
侑「返事だけでもしてくれへんか?氷月」
『あ、えっと、誰、ですか?』
侑「誰って...おま...」
仁「コイツは記憶喪失じゃ。おまんの事なんて覚えておらんぜよ」
忍「はぁ~、侑士こっちにきいや」
先生は忍足の首根っこを摑まえて病室から出て行った
仁「大丈夫か?」
『はい、今の方とはお知り合いですか?』
柳「そうだな。知り合いだな」
水島「私たちのライバルでもあるんだよ」
『ライバル?なんのですか?』
真「テニスだ」
『テニス...?』
柳生「氷月さん?」
テニスと口にした瞬間、氷月は考え込んだ
『それって、ボールを追いかけて打ち返す競技、の?』
「「!!」」
『あれ?違いますか?』