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第18章 記憶


扉をノックして中に入る

中におる氷月は不思議そうに俺らを見た

初めて見る顔ばかりだもんな

最後に赤也が扉を閉めて整列完了

俺は氷月の左隣に立つと

なんだか嫌そうな表情になっておった

俺、なんかしたかのう

幸「突然、大勢で押しかけちゃってごめんね」

『あ、大丈夫です』

なんか後ろから少しだけ黒いもんを見せながら笑う幸村

それに純粋な笑顔で返す氷月は怖いもの知らずじゃな

そこも変わらんか

幸「初めまして、って言うのは俺達にとっては違うけど、俺は幸村精市だよ」

真「真田弦一郎だ」

柳「柳蓮二」

柳生「柳生比呂士です」

ジャ「ジャッカル桑原だ」

丸「丸井ブン太」

切「切原赤也ッス」

水島「水島奈々だよ」

それぞれ笑顔で言う

真田のはあれでも頑張って笑顔を作っとるんじゃよ

仁「皆、お前さんの知り合いじゃよ」

『......』

氷月は黙ったまま幸村達を見とる

名前と顔を覚えようとしておるのじゃろう

『あ、えっと。知ってるかもしれないけど、白川氷月です』

自信なさげな自己紹介

まあ名前を教えてもらったらこちらも教えるのが礼儀じゃと聞いたな

幸「フフフ、よろしくね」

『はい』

先程から俺が避けられておるような気がするのう

仁「氷月」

『?』

こちらを見る氷月は少しだけ嫌そうな顔じゃ

心が痛むのと同時に、面白いのう

仁「なんで避けるんじゃ?」

『......』

氷月は見つめる、俺の目を

しばらく続くと氷月は俺から視線をそらして

皆を見て居る

仁「氷月、呼んどるのは俺じゃ」

『違う。あなたは仁王君じゃない』

「「!!」」

『仁王君だけど違う。あなたは仁王君じゃない』

俺の目を見て言う所もあの時の氷月と全く一緒じゃ

仁「どうしてそう言い切れるんじゃ?」

『目が違う』

仁「目?」

『はい』

!、どうしてじゃ

こうやって言われた時にドキッとしてしまう

真実を見抜く目のようじゃ

柳生に氷月の体をバラした時と一緒の目をしておる

真実を見抜く目をしておる

そして氷月は柳生を見つめて居る

まさか、コイツ
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