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ゲームはお好き?

第16章 脱出?


試合が見える所(木陰)まで不二と一緒に行くと

丁度試合は終わったらしい

残念ながら鳳・宍戸ペアには勝てんかったようじゃ

ベンチで顔が青くなる2人を見ながらお茶を飲む

不「彼女はどうだい?」

仁「それはあそこで働いとる奈々か、此処に居らん氷月の事か」

不「水島さんは見ればわかるからね。俺が聞いてるのは白川さんの事さ」

涼しそうな顔で言う不二は少しだけ苦しそうじゃった

不二達も似たようなもので

たまたまミーティングで使って居った部屋から飛んで

その場に戻ってきたらしいんじゃとよ

あの日の事は悪夢かなんかだと思っておったが

あまりも現実味があったために夢で終わらんくなり

此処まで引きずって皆の動きが悪くなっておったと

不「それで?白川さんは今、どうしてるの?」

此処で不二に言えば青学のレギュラー陣全員が心配するじゃろうな

不「皆が知りたがってるんだ。でも、君達とは中々会えないからね。教えてくれない?」

微笑みながら訪ねる不二はどうしても教えてほしいようじゃ

そして、あの日から今日までの事を包み隠さず(担当先生以外を)話した

不二の表情はみるみるうちに曇って行き

悲しい表情になっておった

不「そうか、まだ」

仁「ああ。じゃが可能性はあると言っておった。何時になるかわからんがな」

空を見上げて言う俺に不二は少しだけ微笑んだ

不「彼女は意外とマイペースだよ。知ってたかい?」

仁「何年アイツと同居しとるかわかっとるか?」

不「フフフ、そうだったね」

今日も雲が余りない夏らしい空じゃな

太陽の光は眩しくて暑いのう

不「俺もお見舞いに行きたいけど、場所を教えてくれないかな?」

仁「俺としてはあまり教えてくないんじゃが、まあそうじゃな」

ポケットに入っておる携帯を取り出して不二とメアドを交換し

メールで場所を教えた

不「明後日くらいにでも行ってみるよ。丁度部活が休みだからね」

仁「そうか、そんじゃな」

不二を残してベンチに戻る

程なくしてシングルス3の赤也が負けた後

シングルス2の柳と日吉、シングルス1の幸村と跡部

の試合を難なく勝ち越して関東大会優勝を納めた

優勝インタビューでは今後、全国大会の事を聞かれた

その間に病院で少しの騒ぎになっていた事を知らずに
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