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ゲームはお好き?

第16章 脱出?


次の日の学校は一言で言えばつまらんかった

いつも一緒に登下校しておる氷月がおらんからじゃ

教室に入り、担任から氷月の事が告げられた

何処のクラスも騒がし中

俺達テニス部レギュラー陣と奈々はただただ唇を噛みしめた

氷月の事件は「通り魔」ではないかと判断され

今日はその「通り魔」が近くにおるかもしれんと言う事で

午後の授業と部活動がなくなった

俺達は制服のまま、氷月が眠って居る病室へと足を運ぶ

母「あら、皆さん」

氷月の隣には姉貴に代わって母さんが座って居った

母さんは朝から仕事を休んで此処に居るらしい

父さんは明日から休暇が貰えんか仕事場に行って先に事もやってくると言っておった

姉貴は午後から仕事なので午前は2人で見ておった

正樹は東京の中学校に通っておるため

今日は普通に部活にも出るそうじゃ

母「私、一旦帰って夕食の準備をしてくるから、それまでお願いね」

仁「わかっとる」

入り口で固まってる俺達を掻き分けて病室の扉を閉めた

先程まで母さんが座っておった椅子に俺は座り

氷月の左手を俺の片手で包む

道路で倒れておった時と違い

しっかりと温もりが感じられた

切「氷月先輩...」

氷月の足元に立っておる赤也が呟いた

ジャ「赤也」

隣に居ったジャッカルが赤也の肩に手を乗せた

頭を撫でる奈々の隣には幸村が立ち

真田が険しい顔で氷月を見る

参謀がノートに何かを書き込んで居る隣では

ブンちゃんが珍しくガムを口にしんかった

俺の隣の柳生もただただ心配な表情で見守るだけじゃった

コンコンと俺らの居座って居る病室の扉がノックされれば

中に1人の医師と2人の看護師が定期的に見に来たようじゃ

看護師が点滴を付け替えておる最中に

もう1人の看護師が電子メーターで氷月の心拍数などを書き留める

医師は足元の方に立つと静かに口を開いた

忍「今回、彼女の担当になった忍足や。よろしゅうな」

関西弁の混じった忍足先生は何処かの変態エロ眼鏡を想像させた

看護師が退室して行くのを見ると、忍足先生はまだ残って居った

そして

忍「今回も七不思議関連やろ?」

「「!!」」

忍足先生の爆弾発言じゃった
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