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ゲームはお好き?

第16章 脱出?


目が覚めると見慣れた部屋に転がって居った

上体を起こして辺りを見れば、此処は立海テニス部の部室じゃ

周りには他の皆も居った

仁「やーぎゅ、目を覚ましんしゃい」

柳生「ん...」

隣でたまたま寝て負った柳生の頬を軽くペチペチと叩けば

柳生はそれで目を覚まし辺りを見渡した

柳生「此処は...」

柳「どうやら部室のようだな」

次々と起きる皆は不思議と辺りを見渡しておるようじゃ

切「も、もしかて、帰ってこれたんスか!」

水島「やったっーー!!」

赤也と奈々は嬉しさのあまりに抱き合って居るようじゃ

丸「やったぜぃ!」

そしてブンちゃんも仲間に加わったようじゃ

ジャ「本当に戻って来れたのか」

真「日付は変わっておらんようだ」

日付は変わっておらんくとも6時半を過ぎておるようじゃ

幸「皆、大丈夫かい?」

俺はこの場で違和感を感じた

誰か居ないのではないかと

氷月っ!

俺は急いで立ち上がり部室をくまなく見る

柳生「どうしたんですか?仁王君」

切「どうしたんスか?怖い顔をして」

仁「氷月が居らん」

「「!!」」

俺の言葉に皆が気づき、一斉に立ち上がる

幸「真田、柳、ブン太、ジャッカル、赤也、奈々は校舎を!」

真「わかった」

柳「すぐに行こう」

丸「行くぜ!」

ジャ「おう」

水島「うん」

赤「了解ッス」

6人は部室を勢いよく飛び出して校舎へと向かう

仁「俺は家に戻っとらんか確かめに行ってくるぜよ」

柳生「私も行きましょう」

幸「俺も行こう」

3人で部室を飛び出して通学路を走る

嫌な胸騒ぎが俺の中を渦巻く中

空は曇天になっておった

そして、俺達がよく使う一番細い通学路で

仁「氷月っ!」

目的の人物は倒れておった

服は血まみれで道路にも赤い水溜りを作っておる

すぐに俺の腕に抱き寄せる

口元に手を持っていけば

仁「息を、しとらん...!」

柳生「救急車を呼んできます」

柳生は携帯を取り出して救急を呼ぶ

胸に耳を当てれば微かにドクンと音が聞こえてくる

それは生きている人間にしてみれば遅すぎる鼓動

体温は次第に失われ、血液の出る量も減って居る

幸「氷月、しっかりするんだ!」

間もなくして救急車が駆け付けた
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