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第15章 最後の決戦


水島「氷月は、私を庇って捕まったんですっ!私が遅いから、私が迷ったからいけないんですっ!」

花「迷った?」

水島「私は信じていた氷月を一瞬だけ信じられなくなったんです。氷月の言葉が正しいのか間違っているのか。自分が信じるって言っておいて信じられなかった自分が最低で。氷月の言葉にもっと早く反応していればっ!」

奈々を射抜く花子さんの表情は恐ろしいものじゃ

明らかに怯えておる奈々は足を震わせて花子さんを見つめる

花「はぁ...」

花子さんは奈々に近づく

奈々は怖くて途中から目をつむる、じゃが

花「あなたは良い子だね。氷月が選んだ人間は良い子だよ。あの子達も良い子だった、だけどそれを狂わせたのは」

幸「朝倉恵子」

花「そうよ」

花子さんは怯えておる奈々の頭を優し撫でる

我が子のように優しく撫でる

花「ごめんなさいね。あの時の事があるとどうしても試したくなっちゃうのよ」

水島「あ、えっと、こちらこそ?」

花「どうやら面白い子でもあったみたいね」

ウフフと笑う花子さんの笑みは優しく柔らかい暖かな物じゃ

自然と奈々の表情も微笑んだ

それを見て俺達は互いに視線を合わせて安堵する

花「表情を崩している所悪いけど、この扉の向こうにはさっきの比じゃない程に浮遊霊がわんさか押し寄せているよ。今はその結界が君達を守ってくれているけど、それの無限じゃない」

裂「その結界はもって後3分くらいかな?」

メ「本来の力がその球に注ぎ込まれていたら1時間は持つんだけどね」

テ「氷月があの調子じゃ5分程度しか作れなかったんだよね」

海「じゃあ!」

花「急いだほうがいいよ。君達が安全に多目的室に付くためにね」

緩んで居った俺達の表情は気を引き締めた

花「銀髪さん」

仁「なんじゃ?」

さっきまで奈々の目の前におった花子さんは

今は俺の目の前におる

花「あの子は壊れてるの。だから、直してあげて。支えてあげて欲しいの」

仁「そんなの当り前じゃ」

俺達は扉に固まると扉を開ける

氷月の結界のおかげで浮遊霊は次々に消えて行く

じゃが

「ああぁぁぁぁーーーー!!!!」
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