• テキストサイズ

ゲームはお好き?

第15章 最後の決戦


白川側

突然?聞こえた声に皆は辺りを警戒する

『奈々、皆の所へ行こう』

水島「うん」

泣き止んだものの目じりに涙を溜め乍らしっかりと頷く

そして、少しずつ歩いて居ると

?「あなたはこっちよ。模造品さん」

水島「氷月っ!」

『奈々!』

私の首に腕が周り、奈々が私に手を伸ばす

私はその手を掴もうとして伸ばすが

後ろからやってきた人物に引き寄せられる方が早く

奈々と私の手は互いに空を掴んだ

首に回された腕はすぐに私の気道を絞め付ける

すぐに息が出来なくなり、保っていた意識が朦朧とし始めた

『くっ...!』

?「無駄よ、無駄無駄氷月ちゃん」

『お前、はっ!』

耳に聞こえた嫌な声

微かに出る声で確認しようと顔を上げたのが間違いだった

ソイツはここぞとばかりに気道を絞める強さを上げた

私の両手が首に巻き付く腕を掴むと

さらに絞めてくる強さが増していく

次第に息が詰まっていき本当の死を覚悟しなきゃいけないのかと思ってしまう

まだ、終わりたくない

皆と此処を出て、何処か遊びに生きたいんだ

両手の力を強めるとさらに絞め付ける

そして、最後に視界が真っ暗になり

誰かの叫び声も聞こえくなった

息苦しさを残したまま目を開けると

今までと違った空間だった

長椅子に寝かされていた私は起き上がって周りを確認する

窓から見える真っ赤な満月は変わらないが

部屋がちゃんとした色であった

蛍光灯から漏れる白い光は辺りを照らし

緑の床は深く、まるで沼地の水のようだ

壁は白一色で統一された綺麗であり

右は黒板、左はこの部屋の扉が設けられている

辺りに机や椅子は何処にもなく

あるのは私が寝ていたこの長椅子1つだけだった

息を整えて立ち上がり辺りをしっかりと見るために歩き回る

体は重く、足取りもまともではない

一周して何もない事がわかりこの部屋の唯一の出入り口へと向かう

扉に手を掛けても閉まっている

『ダメ、か...』

先程眠っていた長椅子まで戻り、重い体を座らせる

?「あら、起きていたのね」

『!』

部屋の中心にソイツは現れる

真っ白な純白の白衣を身に纏ったソイツが

『朝倉恵子』

朝「よく覚えてくれてたね、ありがとう」
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp