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第15章 最後の決戦


名前をくれ、か

『私の魂には名前が存在します。けど、先程の事でこの名前は意味を無くしました』

仁「だから新しい名前が欲しい、と?」

『はい』

新しい名前、のう

仁「じゃあ、お前さんは今から白川氷月じゃ」

『え、でも』

仁「いいか?お前さんは白川氷月じゃ」

『あ、わかり、ました』

仁「喋り方も前のに戻してくれんか?」

『でも』

仁「これはきっと後ろのヤツらからの願いじゃぞ」

『...わかった』

小さく呟いた氷月を確認して離れる

皆の方へ向けば安心したような感じになっておる

水島「......」

今だに床に座り込んで居る奈々

仁「奈々。お前さんの知っておる氷月は帰ってきたぜよ」

水島「氷月、が...?」

『奈々、ごめんね』

両腕を広げる氷月に奈々は涙を零して走って行く

水島「馬鹿っ!馬鹿っ!!氷月の馬鹿っ!!!」

『ごめん』

氷月の腕は奈々の体を優しく包んで居る

奈々は氷月を強く抱きしめて泣いておるようじゃ

幸「良い所持ってかれたよ。でも、仁王よくやったね」

仁「おう、アイツは一度思うと考えを曲げるのに難しいかなら」

真「よくやったぞ、仁王」

切「さすっがッスね!」

丸「本当によくやったぜぃ!」

ジャ「ああ、そうだな!」

柳「お前ならやってくれると思っていた」

柳生「仁王君、ありがとうございます」

後ろでは今だに泣き続けながら悪口の連発する奈々を

なだめるようにして背中をさする氷月の姿が見える

青学のヤツらを見れば2人を除いて嬉しそうな表情をする

泣き止むのを待った俺達はその間に最後の場所を確認する

そして7番目に書かれいたのはたった一言じゃった

【私の大好きな場所は多目的室】

それを意味するのは簡単じゃった

そこに七様ってヤツが居る事が

奈々が泣き止めば氷月は離す

優しいその表情は儚い物はなかった

じゃが、俺達の現実は甘くなかった

?「見ーつけた♪」

何処からともなく聞こえた声に

俺達は集まり廊下の先を交互に見る

部屋の方にも誰も居らん
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