• テキストサイズ

ゲームはお好き?

第12章 4つ目


女子生徒は静かに腕を伸ばす

その先は、白く輝く紙切れに

『次はもう少し素直に生きれればいいね?』

「うん...」

女子生徒は綺麗な笑みを浮かべて腕を伸ばす

まるでそれを欲しているように

?「あら、爪が甘いわよ?」

「「!!」」

『チッ...!』

「えっ...?」

突然、大人の綺麗な声が聞こえた

それと同時に氷月は女子生徒に腕を伸ばす

自然と女子生徒も腕を伸ばす方向を変えたが

水島「え、嘘...」

女子生徒の体は赤い炎となってその場から消えた

『朝倉ッ!』

後一歩の所で手を掴み損ねた氷月は廊下に大声で叫ぶ

?「ウフフ、解放させないわよ?この子達は私の大切な玩具なんだから」

『ふざけるなっ!アイツらはお前なんかよりも立派な人間だっ!』

?「あなたが逃げなければよかったのよ?」

『逃げたかった、けど!逃げたくて逃げた訳じゃないっ!』

?「死んだ身で何を言うのかと思えば」

『!死ん、だ...?』

?「あら自覚がなかったの?あなたは死人よ?」

『ッ!』

え?氷月が、死んでいる

どう言う、事?

?「あら、ごめんなさ。5つ目の準備をするからちょっと待っててね?私の可愛い氷月ちゃん」

それと同時に氷月が崩れた

両膝と両手で自分の態勢を保っている

仁「氷月っ!」

誰よりも早く意識をこちらに戻した雅治は慌てて氷月に近づく

雅治に支えながら立ちあがる氷月は完全に正気を失っていた

静かに保健室の扉を閉めた雅治の腕をすり抜けるかのように

壁にもたれかかって座っていく

私は氷月に近づいて目の前でしゃがむ

水島「氷月?」

放心状態に等しい状態だ

息もしている、体温は少し冷たい、脈はある

耳も聞こえているし、目も見えている

水島「ごめんね、氷月。朝倉、って誰?」

ビクッと体を大きく震わせて目を一瞬だけ見開く

『女子生徒が成りすました、あの女の事』

静かにゆっくりと告げられた言葉

相当怖いのだろう声がかなり震えている

『入院していた時の元カウンセラー』

カウンセラーさん、か

カウンセラーに何かをされたんだ

あの人、元からあんな顔をしていたのではないかと思てしまう
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp