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第12章 4つ目


真「それで、どうするのだ?」

幸「安全地帯内で解決出来る?」

『向こうはこちらに入って来られないよ。扉に触る事すらも出来ないからね』

手「では、迎えるしかないのか?」

『それはやめておいた方がいいよ』

大「どうしてだい?」

『此処に居れると言う事は、この場所が穢れるのと一緒。水道水も綺麗だし、空気も浄化されているからね』

乾「つまり、此処で七不思議を保健室に入れてしまえば、この空間は奴らによって穢される事になるのだな」

柳「そして俺達は応急処置の手段を失う訳か」

『そう言う事』

安全地帯内で解決したい皆の気持ちもわからなくもない

人数が分かれる事はなく、さらに視界に入るという利点がある

それに対して身動きが取れなくなり、万が一怪我をした時の応急処置の手段が失われる

この保健室には空気や水道水の浄化が結界内でされているために

校内の何処よりも居座りやすい環境になっている

そして七不思議達はそんな居場所を奪おうと

4つ目から安全地帯に奇襲を掛ける事が多い

これは本に書いてあった事だ

では、【彷徨う影】をどうやって迎え撃つか問題になってきたのだ

先ほど部長、副部長、データマンの話し合いの内容だ

切「扉開けても入って来ないッスよね?」

『さあ?』

丸「なんだよ」

『結界と言っても簡易的な物で出来ているために強度はそこまで安全じゃない。七不思議関係の幽霊や妖は特に力を持っているから突き破られる可能性も低くない』

水島「強く出来ないの?」

『出来ない事もないけど、そうすると今度は君達が入れなくなるよ』

桃「何でッスか?」

『力の持つもの以外の拒絶に値するからね。君達には私のような力を持っていないから術者が認識するまで入れない。そして一度出ればまた認めないといけない』

海「じゃあ、結局は無理なんスか?」

『そうだね』

幸「術者の認識には時間が掛かるのかい?」

『掛かるね。人数も人数だし、術者の体にも影響する。もう少し体調がよければやったけど、ごめんね』

結界に付いて話せば皆の表情は曇っていく

実際に体調は良くはない

最低限動かせる事は出来る

走る事はきっと出来ないであろう

『奈々、さっきの貸して。お守り』

水島「え、あ、うん」

奈々から強化されたお守りを握る
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