第11章 3つ目
水島側
水島「あれ、何階?」
ジャ「4階だって」
柳生「怖いのでしたら、保健室まで引き返しましょうか?」
手「無理はよくない」
水島「絶対行くもんっ!」
保健室で話し合った結果
私、ジャッカル、比呂士、赤也、手塚さん、不二さん、乾さんの7人で移動中
因みに、ちゃんと保健室から出てくる前に自己紹介したもん!
そしてそのまま氷月を無理やり精市と雅治に預けてきた!
そして氷月からなんか物が飛んで来た!
取った!ポケットに入れた!確認...してない!
慌ててポケットから投げられた物を取りだす
水島「???」
え、ボール?
ビー玉よりも一回り大きい白色の球
不「あれ?幸村が持っていた物に似ているね」
水島「そうなの?」
後ろから覗き込んでくる不二さん
うーん、何これ??
乾「ただのプラスチックに見えるな」
切「そうッスね」
水島「でも氷月は無意味な物は投げないからねー」
柳生「では、お守りではないでしょうか?」
水島「お守り、ねー」
氷月ってなんだかんだと優しいしね
私は丁寧にポケットにしまう
昇降口の階段を昇っていく私達
2階の廊下で周りを確認して
3階へ上る
蓮二から預かった本は乾さんが持っている
熱心に中身を確認している
3階の踊り場の大きな鏡
そこには自分達が映っている
水島「不気味...」
手「そうだな」
不「鏡は異次元の扉にもなるって言われているしね」
切「さっさといきましょーよ」
赤也の言葉に賛成して前に進む、が
〈下がって!〉
水島「え?」
ジャ「危ねっ!」
鏡から青白い腕が伸びてきた
危機一髪にジャッカルが私の腕を掴んで引き寄せた
水島「あ」
「「奈々っ!」」
体制を崩した私は階段から落ちていく
不思議な感じに捕らわれる私
空中にいるのはこんな感じなんだ
呑気な考えとは裏腹に私の体は衝撃を待つのみ
皆は階段から落ちない程度に腕を伸ばしてくるが
全く届く気配がない
?「全く~世話のかかる子だね~」
水島「ん?」
襲ってくる痛みはなかった
そして、私は誰かに支えられている
階段から足が浮いてる