• テキストサイズ

過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第2章 赤い世界に射し込む蒼色









あの人、ナッちゃんにべた惚れみたいやったし・・・。


ツクモはナナシを実家に連れてくる際、
対峙したエルヴィンを思い出し苦笑した。

身体は動かない癖に、何が何でもナナシを連れて行かせないと
物語っていた鋭い眼光は、今思い出しても身震いする。


あれは絶対にイカれている男だ。


まぁ巨人とかいう化物と戦い続けているのだから、
その時点で既にまともでは無いが、ナナシに対する執着は
異常だと思う。


「・・・うちのヤンデレといい勝負かもしれへんな」


ポツリと自然と出た言葉に、ナナシは「何だ?」と首を傾げる。


ナナシに「何でもない」と返したものの、
心の中でツクモは「何でナッちゃんは問題のある男ばっかに
惹かれてまうんやろ」と嘆いていた。

いや、逆か?

問題のある男ばかりがナナシに惚れてしまうのか?



七十年前に愛したソロモンとかいう男も一見穏やかで
常識もありそうだったが、かなりイカれた男だったと回想する。




/ 403ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp