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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第2章 赤い世界に射し込む蒼色








特にナナシへの執着振りや嫉妬は半端無かった。

暗殺しに行った五人の眷属を前にしても怯むどころか
受けて立ったのだ。


普通の人間だったら化物を相手にしようなんて思わない。


しかもナナシの身内だと知るや否や、
殺気が増幅され攻撃も確実に仕留めようとするものに
変わったのである。





結局、暗殺は失敗した上、ナナシに見つかり、
こっ酷く怒られたのだった。


振動攻撃も気合で防いでいたなぁ・・・と、
なかなか意識を失わなかったエルヴィンとソロモンを比べて、
血筋かと納得する。

あの血筋となるとヤバさが倍増だ。

多分死ぬまで・・・いや、死んでからも
ナナシを手放さないような気がする。




そこでツクモはある事に気づいた。



「あ、ヤバ。もしかして俺って団長さんに喧嘩売った事に
なってまうんやろか?」


本当の事を言ってやっただけだったが、
多分エルヴィンは喧嘩を売られたと思っているだろう。

戦闘になっても負ける気はしないが、
ソロモンの血筋と聞いただけで面倒臭いなと思ってしまうのは
何故だろう。


ちょっとヤンデレが入っているからか?


ツクモは、なるべくエルヴィンとは会わないようにしようと
心に決めた。







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