第2章 「貴女って人は」 ジャーファル裏
ジャ「何ですか?」
「あの…祭りが終わったら私の部屋……に来て?」
ジャ「? 良いですけど…」
「なら良かった!じゃ、じゃあねっ」
ジャーファルは不思議な顔をして、走り去っていくさくらを見ていた。
「うわぁぁー。絶対怪しまれたよぉー!」
残った嫌悪感に一人悩んでいた。 そのまま壁に寄りかかり、ズルズルと座り込む。
瞳に映る輝く星が、あまりにも綺麗で目が離せなかった。
「あとは、心の準備だけ…だなぁ」
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あの作戦は、かなりの度胸が必要とされる
だろう。 まだ時間はあるのに 心臓がうるさい。
「はぁ〜。ま、折角だし楽しまなくちゃ!」
スッ と立ち上がり、屋台へと向かっていったのだった。