第2章 「貴女って人は」 ジャーファル裏
ついに祭は終わりを迎えた。 まだ外は騒めいており、
朝まで飲み明かすことは予想がついた。
そんな中、さくらは「作戦」を成し遂げるべく、
心を落ち着かせていた。
「ジャーファル……」
コンコン
ドアのノックの音に肩が跳ね上がる。
「さくら、来ましたよ?開けますね」
そう言って入ってくるジャーファル。 意を決して、
「ジャ、ジャーファル……今夜は私を貰って下さい///」
「なっ⁉︎」
頬を僅かに紅く染めるジャーファル。 それもそうだろう。 今の私は
無駄に露出が高い メイド服。
リボンを首に巻き端を両指で持ち。
そう、ジャーファルの誕生日プレゼントは「私」。
「誘惑作戦」だったのだ。