第11章 新章 攘夷戦争
笑い声は止まり、しんと静まる
不意に手を握られた
「ちょっと!晋助!!」
手を振りほどこうとしたが、力が強くてそれはかなわなかった
「手ぐれぇいいだろ。取って食う訳でもあるめぇ。」
「ま、いいけど…」
晋助は視線をそらしたかと思うと
口を開いた
「おめぇは、この戦が終わったらどうするつもりだ?」
「…そんな事考えた事なかったけど…
晋助はどうするの?」
高杉は繋いでいた手を口元に引き寄せ軽く口付ける
「俺は、先生を助けるのは勿論だがお前が側に居てくれりゃあ、それでいい。それだけでいいんだ。だから、俺と一緒にこい。お前も昔よりそこまで鈍くねぇ。意味分かるだろ?」
「晋助…そんなの今決められないよ…
私は今先生の為だけに戦ってるんだもん…」
すると、高杉は手を離し
そうだよなと呟く
ガラッと勢いよく襖があく